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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第九十話……リラックス!

「これは、みかにも言ったことがあるんだが、俺のことはどうでもいいんだ。その時は、セレナの意見を最大限に尊重する。セレナとの議論で産み出す結果だから、どうなるかは分からない。

 念のために言っておくが、責任を放棄しているわけじゃない。決断の責任を放棄していると言われたら、返す言葉はないけど、それ以外は絶対に責任を取る。それじゃあ、ダメかな?

 具体的には、今のユアさんみたいに、最初に議論しておくのが良いと思うけど、今は同じ考えみたいだから、その通りにしようか。焦ることはないと思うけど」

「ありがとうございます。では、その通りにお願いします」

「ハーレムエンド目指すなら、その子だけじゃなく、他の女の子の意見も聞いておいた方が良いよ。完全別居以外で、全員が共同生活する以上、必ず影響が出るからね。今は意見が一致してるだろうから、別にいいけど」


「そうか……。そうだよな……。そのこともちゃんと考えないといけないな。まだ常識に囚われていたようだ。モンスターとの子どものこともそうだし……。

 分かった。今から真剣に考えておくよ」

「私達には、お気軽にご相談ください。そもそも、問題にも思っていないことがあるかもしれませんので。まぁ、みかさんがその都度、提起してくれそうな気はしますけど」

「ということで……コーディーさん、忙しいのに引き留めちゃってごめんね。ありがと!」

「いえ、みかさんの話は興味深い意見と正論ばかりなので、私も参考になりました。それでは、失礼します!」


 コーディーさんが退室すると、私は今日分の問題作成の準備に入った。

 ユアさんは、財務省の実務の引き継ぎをすでに終え、時間を持て余しているので、そのままリズに癒やされ続けている。


「みかはすごいな。こののんびりした空間でも真面目に仕事できて。在宅勤務の同僚は、モチベーションを保つのが難しくて、あんまり仕事が進まないと嘆いていたからさ」

「私は、どちらかと言うと切り替えが得意なタイプだからね。逆に仕事が捗るよ。疲れた時は、広いベッドで大の字になって休めるんだから。会社だったら、そんなことできないでしょ?」

「サーズ様が以前、『城内にもゆっくり休憩できるスペースがあればなぁ。昼寝した方が効率的な場合もあるだろうし』とおっしゃっていましたから、もしかするとこれから設けられるのかもしれません」


「流石、実務経験があるサーズだな。そういう方針の会社はなくはないけど、まだ限りなく少なかったからな。ウトウトしながら、仕事していても無駄なだけだし、周りの人もイラつかせたり、アルファ波優位状態に移行させて眠たくさせてしまったりもする。

 まぁ、そんな時は体操するだけでも全然違うよ。朝目覚めたら、大体伸びをするだろ? あれは、頭と体の覚醒のための無意識のルーティーンなんだよ。それを意識的にやるんだ」

「眠くなるのは仕方がないからね。人間だもの。でも、それを受け入れて、会社の責任で施策を打ち出してくれるのは嬉しいね。きっと、モチベーションも上がるよ」

「はい。リラックスやリフレッシュの大事さは身に沁みて分かります。リズママのおかげで。深刻な話も冷静に話せますし、色々と考えも浮かんできますから」

「……ユア、よしよし……」


「クリエイターとかは、リラックスしてる時にアイデアが思い付くって言うからな。漫画家とか作詞家とかで、トイレに入ってる時とか散歩してる時とか」

「漫画は描いたことあるって言ってたけど、作曲はしたことあるの?」


「あるよ。作詞も含めて二曲だけ作った。案の定、誰も聴いてくれなかったけど。今思えば、もっとやり方はあったかなぁと感じるな。

 例えば、超絶ギターテクが必要な曲を弾いてみたり、有名曲をアレンジしてみたりして、話題になってから曲を公開するとか。作詞は別にフレーズで困ることはなかったな。テーマとメッセージから逆算すればいいだけだし」

「でも、テクに関しては、そのレベルに達するまでが大変でしょ」


「いや、俺はもうそのレベルだったんだよ」

「はぁ⁉️ あ、待って! 軽音楽部とかの助っ人もしてたってこと?」


「ああ。吹奏楽部もたまにギターを使ったりするから、それも。助っ人が目立っちゃいけないから、与えられた譜面通りに弾いてたけど、学祭とか吹奏楽イベントとかで盛り上げるなら、絶対にギターアレンジはした方が良かったよな」

「うーん、おせっかい判定は微妙か……。それにしてもたすくは、努力が必要で、その中でもコツがあるようなことを学習させたら右に出る者はいないって感じだね。たすくが定義する天才を除けば。誰でも習得できるスキルも、ある意味で人生のコツみたいなものだし」


「そうだな。それは自負できるよ。その代わり、センスは全然ないけど」

「それも運だったりするからね。本人の人気だけでなぜか評価されるとか。結局、本当の所は分からないんだよね。まぁ、落ち込むことはないと思うよ。さぁ、仕事仕事」


「じゃあ、俺もユアさんみたいに、仕事の景気付けに癒やしてもらおうかな」

「んー……じゃあ、私も」

「では、私も」

「じゃあ、私も!」

「じゃあ、わしも」

「…………じゃあ、私も……」


 誰もリズにツッコミを入れず、仕事が少ないセレナ達まで彼女に甘えだした。

 念のため、リズには疲れていないか確認したところ、そもそも全く疲労を感じないらしい。元は雲だからなぁ。

 みんなを癒やすことも好きだから、ストレスにもならないとのことだ。

 その言葉に安心して、みんなで癒やしてもらうことにした。



 そして、私が仕事を始めたのは、その三十分後だった。

 今日はフレックス出勤ならぬ、リラックス出勤ってことにしておくか……。

「面白かった!」「つまらん……」

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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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