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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第八十二話……子どもと大人!

「はぁ……。もう裸を見たり見られたりとか、どうでもよくなっちゃった。たすくがラピスの裸を見るのには、まだ抵抗あるけど、親子や兄妹と思えば自然だし」

「でも、俺はラピスのことも、ちゃんと一人の女の子として見たいと思ってるんだよ。こう言うと、『このロリコンめ!』って言われると思うけど、ラピスは天才だし、自分の判断で俺のことを好きでいてくれて、子どもまで欲しいと言ってくれてる。

 子どもと大人の線引きの本質は年齢じゃない。責任を取れるかどうかだ。ラピスはこれまで一人で生きてきた。万が一、ラピスを除く全員が死んだとしても、自分の責任で子育てできる。

 もちろん、絶対にそんなことはさせない。それは俺の責任でもあるからだ。むしろ、俺の方が遥かに大きい責任だ。

 本当はもっと早く幸せになれたのに、一律に年齢で区切られて、幸福の一部を捨てないといけないなんて馬鹿げてるよ。今回の場合、『じゃあ、ラピスだけ五年待ってね』なんて言えるわけがない。だからと言って、法律を無視していいわけではないことは、念のために言っておく。

 若年出産のリスクについては、回復魔法やリズの能力で回避できると思う。なぜ後者が言えるのかと言うと、ラピスとプレアがずっと人間の姿でいても全く疲れていないから。

 それと、傷付いたモンスターがその後どうなるのかを考えた時に、回復魔法以外の回復手段があるんじゃないか、あるとしたら、それは魔壁の力なんじゃないかと思ったから」

「確かに、冒険者に片腕を切断されても、特に何もしておらんのに、いつの間にか生えておるモンスターがおったのぉ。生まれ変わりでもなかったようじゃし。

 傷付いたら、すごすごと奥に引っ込むのじゃが、魔壁に近づけば近づくほど回復が早まるのかもしれん。それを本能的に分かっておるとか。わしは戦ったことがないから分からんが。

 魔石の効果と言えなくもないが、ほとんど同じことじゃろう」


「そうだね。『子どもは責任能力も判断能力もないんだから、大人の言うことを聞きなさい』なんて、大人の傲慢さ故だもんね。成長度合いは人それぞれなのに。社会経験の乏しさを、その知能と想像力で補えれば何の問題もない。

 なんなら、社会適合テストみたいに、成人認定テストをしてもいい。私なら女子向けにこういう問題を作る。『あなたは未成年女子です。どうしても欲しいバッグを成人男性から買ってあげる、またはそれに相当する金銭をあげると言われました。未成年女子の考え得る思考および取り得る行動と共に、その時点から起こり得る状況を全て挙げなさい。その上で、あなたの思考および行動を示しなさい』。

 成人男性と背後の反社会的勢力に自分が殺される可能性に加えて、第三者との結婚直前に身辺調査をされて婚約破棄されるまで想定できて及第点。親が復讐心に駆られ、加害者の出所後に殺人を犯す可能性まで想定できれば、文句なし。

 当然、自分が取り得る思考と行動は、それらの全ての責任を自分が取る覚悟を持ち、実際にどのように取るかを説明すれば、どんな行動をしてもいいことになる」

「そういう意味では、犯罪の責任対象もおかしいことが起きてるんだよな。未成年者から誘って、成人と性行為をした場合は、未成年者が一方的な被害者になる。誘拐も同じで、成人からは誘っていないのに誘拐になる。

 成人がいくら別の救済方法を諭しても、未成年者は無視するし、未成年者がいくら擁護しても、親がそれを許さない。親の無責任でそういう状況になったのに、親の責任を突如思い出して被害届を出す。それこそ、完全な無責任だよ。示談金をふんだくるための邪悪な親もいるけどな。

 だから、本当に困っている未成年者がいても、見て見ぬふりが正解になるという歪んだ社会になっている」


「その歪みを作っているのは、実はニュースメディアだったりするんだよね。逮捕と起訴と有罪をわざと混同させてる。もちろん、それを理解できないバカ達も歪みの主要因だけど。

 本当は情状酌量の無罪相当、あるいは冤罪だってあり得るのに、逮捕の時点で氏名住所を公開されたら、たまったもんじゃないでしょ。それを理解も説明もできない無能な経営者と人事が、『容疑者』『被疑者』ってだけで、即刻クビにするんだから。

 しかも、逮捕後に釈放されてもメディアは取り上げない。取り上げても小さく。検察は、不起訴と判断したら、その理由を明らかにしない。無罪になっても公式に謝りもしない。それが嫌だから、自分の評価に響くから、時には証拠をでっち上げる。

 コーディーさんじゃないけど、完全に捕まり損でしょ。失った時間も名誉も信頼も絶対に返ってこないんだから」

「というわけで、今はまだ、ラピスをかわいい子どもみたいに思ってる方が強いんだけど、セントラルの変革を成し遂げるまでには、絶対にそれを逆転させようとは思ってる。

 ラピスも俺を誘惑する方法をいくつも考えていてほしい。ただ、ラピスの長所である元気さと純粋さは失ってほしくないな。要はバランスかな。あくまで希望だから、そこまで真剣になる必要もないよ」

「うん、分かった! でも、実はもう考えてることがあるんだよね。昨日と今日の経験と似たような感じなんだけど、リズママみたいに私があえて『ママ』になって、たすくお兄ちゃんを『大人の赤ん坊』扱いしたら興奮するんじゃない?

 『あ、ガチガチになってまちゅね~。ピュッピュちまちょうね~』みたいに! ギャップだよ、ギャップ!

 実はまだあって、日常の中の非日常感みたいな感じで、私が透明人間になったみたいに、事あるごとに無言でピュッピュさせるみたいな! それもギャップ!」


「たすく! 教育はどうなってるの、教育は! あ、ガチガチになってる! この変態ロリコンめ!」

「こ、これは違う! ラピスが天才すぎて、これからどんな発想が飛び出てくるのか楽しみになっただけ! それだけだから!」

「性欲四天王最強はラピスか?」

「……私、負けないよ……」

「私も変態レベルを上げなければいけませんね……サザエ村の名にかけて!」

「たすくお兄ちゃん、ピュッピュしてみて! ピュッピュ! みかお姉ちゃんしか見えないけど!」


 このまま行くと、セントラルでは本当に快感を貪り尽くすことになりかねない。

 何か新しい目的や目標が必要になるか、それとも、もう子どもを作って幸せに暮らすか。

 その場所は、セントラルなのかサウズ国なのか、それとも全く別の場所なのか。今は、まだ分からない。

 幸せになれるかどうかなんてことも誰にも分からない。


 でも、絶対に笑い合えると思う。何度だってそう思えるのだから。

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」

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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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