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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第七十七話……黒い霧の正体⁉️

「なんとなくこうなるんじゃないかと思っていたよ」


 城に戻って、子ども達と王室の前で別れた後、王室内でビルさんから事情を聞いたサーズさんが、私達を見て言った。


「じゃあ、リズ。変身してみてくれ」


 たすくがリズに言うと、リズはたすくの頭上から離れ、雲を人間の形に分散させた。それから、パッと一瞬で美少女の姿になった。服も着ている状態だ。


「おお、イメージ通りかも!」


 髪型はショートボブ、髪色と瞳は魔壁の輝き、身長は私よりも少し低い。それでいてスタイルも良く、清楚系の服に合っている。無表情ではあるものの、それでもかわいらしく、もし図書室にこんな子がいたら純情な男子は一目惚れしてしまいそうだ。


「…………ん……」

「これはセクハラ発言ではないが、本当に美しいな」

「サーズさん、予防線を張ってもダメなんだよねぇ」

「同じ輝きでも、雲の時より魅力が出てしまっているような気がするな……。

 リズ、もう少し抑えられないか? コイツがどうなってもいいのか?」


 たすくがまた私を人質にした。


「いや、それやらないとダメなの?」

「リズはみかのことが大好きなんだよ」

「…………ん……」


 リズがかわいく頷いて、私の手を握ってきた。


「まぁ、私も好きだけど……」

「では、たすくが進行してくれ。その方が、みんなの疑問点を集約できて効率的だろう」

「分かった。今ならリズの考えも読めるけど、リズのペースに合わせて、普通に質問形式で進めよう。

 まず初めにこれを確認しておこうか。ラピスとプレアは、この状態のリズを見た時、モンスターだと思うのか、人間だと思うのか、それとも別の何かに思えるのか」

「別の何かだね。目の前に人間の形をした魔壁があると思うんじゃないかな。だから、強さも分からなくなっちゃったんだよね。多分、変わってないと思うけど」

「わしも実際にそう感じておる。輝きが抑えられても、魔壁の印象は全く変わらんのぉ」


「じゃあ、セントラルに行ったら、透明化した方が……って思ったけど、ラピスもプレアも、毒を売ってるモンスターから見れば奇妙に思うから、あんまり意味ないか」

「逆に目立った方がおびき出せるんじゃないか? まぁ、作戦次第か。ビル宰相、どう思う?」

「そうですねぇ……。おっしゃる通り、目的と作戦次第かと。毒の販売自体を最初に摘発したいのであれば、目立たない方が良いですし、ボスだけ何とかするのであれば、目立った方が尻尾を掴みやすいですかね。

 ただ、毒の販売自体は、セントラルでは悪いことではないという問題もあります。今のところ、私達にとって悪いことだったから、きっと悪いモンスターに違いないと思っているにすぎないレベルですから」

「確かにビルの言う通りだ。そこは冷静に考えなければいけないな。セントラルに行ったら、まず勇者管理組合。そのあとは、現状把握を優先しよう。

 その際は、目立ってもいいことにしようか。おびき出しもあるし、情報も集めやすくなるかもしれない。

 さて、それじゃあ本題に入ろうか。リズがなぜフォーリエの身体の中から出てきたのか」


 リズは私の手を握ったまま答え始めた。


「……私は色々な人間の中に入ってきた……。その人間が死ねば、近くにいる一番過ごしやすそうな人間に移る……と思う……。その時に私の意識はなく、体が勝手に動いていると思うから……」

「じゃあ、中に入っている時は意識があるってことだな。外の体を動かせはしないし、人間の意思を変えることもできないってことでいいんだよな?」


「…………ん……」

「その中で過ごしやすいとは、具体的にどういう状態なんだ?」


「……多分、『黒い人間』……。今までで一番、フォーリエの中が過ごしやすかった……」

「……。リズはフォーリエの中で、どういう感情で過ごしていたんだ?」


「……何も……。本当に何も考えてなかった……。ただ、目に見える情報を取り入れてるだけ……。何かを考えてしまったら、私が私でいられなくなってしまいそうで……」

「そうか……。こう言っちゃなんだけど、それを聞いて安心したよ。それはきっと、リズの優しさだよ」


「…………分からない……。でも、分かる……。たすくの言ってること……」

「フォーリエの考えは、リズには分かったか? なんて言うか、具体的に流れ込んでくる、みたいな」


「……ううん……。分からなかった……。今まで誰一人分からなかった……。もし分かったら……過ごしやすくはなかったと思う……」

「そうだな、俺もそう思うよ。黒い感情を無意識に栄養にしているわけでもなさそうだよな。モンスターは何も食べなくても平気らしいから。リズはモンスターじゃないけど。

 それに、もし食べていたら、外の人間はみんな丸くなっているはずだ」


「……でも……なんとなくだけど……みんなが言うこの輝き……の反対の黒さが強まっていった気もする……。人間を渡り歩く瞬間にそんな感じがしてたから……」

「そうか、最後に全てを持って行くパターンもあるのか……。俺に……フォーリエから俺に移ろうとしたのは……やっぱり俺が悪魔で、最も黒いと感じたからなのか……?」


 たすくは、きっとこのことを言いたくなかっただろう。でも、私がそう思ってしまった。だからその意図を汲み、たすくはリズに質問を投げかけたのだ。

「面白かった!」「つまらん……」

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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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