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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第二十六話……次の目的地へ!

「それじゃあ、お父さんお母さん、行ってきます。みんな、頼んだよ」

「気を付けるんだよ」

「任せておけって。セレナ姉ちゃんがセントラルに旅立った時も大丈夫だったんだから」

「そうそう」

「お姉ちゃん……。せっかく帰って来たのに寂しいよぉ……」


 セレナの弟達、長男と次男は強がっているようだが、泣くのを堪えているのか、少し震えている。

 三男は正直者みたいだ。しかし、間違いなく、セレナの家族全員の代弁者だろう。

 それに対して、セレナは三男の頭を優しく撫でながら口を開いた。


「私が勇者を目指してセントラルに旅立った時、正直に言うと、期待と不安に打ち震えていました。立派な勇者になろう、勇者になったら何をしよう、もし勇者になれなかったら……もし何もできなかったら……。

 我が家から踏み出す一歩一歩が怖かった。『今ならまだ戻れる。いや、もう戻れない』、そんな葛藤もあったほどです。

 そして、セントラルで絶望した私は、『二度と実家には戻れない』と思い、昨日まで生きてきました。

 でも、私は今、ここにいる。

 そして、実感しました。家族の優しさと大切さを。

 二度目の旅立ちであれば、別れなど悲しくないだろう。さっきまで、そう思っていました。

 でも、違うんですね……。実感したからこそ、余計に離れたくないと思ってしまう……。家族に心配をかけたくないと思ってしまう……。おせっかいパーティーであれば、一切の心配は必要ないのに……」

「それでいいんだ。だからこそ、またここに戻ってきたくなる。それが実家であり、家族だよ。

 何度だって別れを惜しんでいい。恥ずかしがることもない。今の内に、目一杯抱き締め合えばいいさ」


 たすくの後押しで、セレナは泣きながら両親や弟達と抱き締め合った。


 一方で私は、たすくの後半の言葉に少しだけ違和感を覚えた。何となくだが、その言葉には、『この先、どんなことがあっても後悔がないように』という文言が省略されているような気がしたからだ。

 つまり、人間はいつ死ぬか分からないという前提が含まれているような……。

 当たり前と言えば当たり前なのだが、『私が想像する過去を持った』たすくの言葉であれば、その重みも違ってくる。

 とは言え、あまり考えすぎると、ふとした拍子でおせっかいスキルが発動した時に、私の考えが読まれてしまうので、今後は控えようと思う。


「それじゃあ、改めて……。行ってきます!」

『行ってらっしゃい!』


 そして、私達はセレナの家を後にした。

 それから、村外れの牢屋に行って、サウズ首都に勇者候補者が集められていることも分かった。



 私達はこれからサウズ首都に向かうわけだが、各地方の首都には名前がないらしく、「〇〇首都」としか呼ばないとのことだ。

 これも勇者のように名前を奪われたものなのかセレナに聞いたところ、歴史的にはそういった文献がなく、言い伝えもないという、どういうわけか謎に包まれた事柄のようだ。

 かつて、首都名を付けようと活動をした団体もあったらしいが、見事に内容も存在も潰され、それ以来、二度と関連の運動は起きることはなかったことも付け加えておく。


「ねぇたすく、流石にサウズ首都の政府幹部や全都民をサザエ村みたいに改心させようとはしないよね? それこそ、道端のゴミ拾いを徹底的にやるようなものだし」

「どうだろうな。必要であればやった方が良いし、必要でなければセントラルに行くことを優先する。当たり前のことだけど」

「たすく様にとっては当たり前のことかもしれませんが、必要であってもやらない人はいますからね。何かを変えることが怖いという理由だけで。実際は、それに他の理由を付けてるだけなんですよ」

「世直し旅なら、きっとやるんだよね? 道中でやらないなら、世直し『旅』じゃなくて、単なる『世直し』だよね?」


「ラピス、鋭い所を突くねぇ……。ただ、根本や本質的な所を変えないと、小手先だけ改善しても、混乱を招くだけで意味がないこともあるから、何とも言えないんじゃないかな? この場合、小手先はサウズ首都で、根本はセントラルね」

「うーん……それだと俺達の『おせっかいパーティー』たる根本も揺らいでしまうんじゃないかとも思うんだよな。もちろん、わざとおせっかいになる必要もないんだけど。

 個人や少数に対してはともかく、大きな組織や世界に対しては、あまり考えない方が俺達らしいんじゃないか? そのあとのことは知ったこっちゃねぇよって感じで。

 それは無責任とかではなく、その人達の責任を果たしてもらうという意味だ。そうじゃないと、俺達はサザエ村に未だに滞在して、全村民が改心するまでの結末を見届けないといけないことになる。それがまさに、『究極のゴミ拾い』だよ。どうしてもって頼まれたら仕方がないけど」

「アイデンティティは大事にしたいですね。もちろん、我々が考えられ得る限りの範囲で迷惑をかけないことは前提として」

「うん! 『おせっかいサイコパス甘えん坊泣き虫パーティー』がいい!」


「なんか地味に追加されてるけど、まぁいいよそれで。考えすぎて身動きできなくなっても困るからね」

「よし。それじゃあセレナには、さらに詳しくサウズ首都のことを話してもらいながら進むことにしよう」

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」

「おせっかいすぎ!」「言うほどおせっかいか?」


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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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