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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第二十三話……実家!

「私の実家は農家なので、メインストリートからは少し離れています。広場を中心として、牢屋と丁度対角線の位置ぐらいですかね。

 午前中には、出荷も買い物も済ませて、家でのんびりしているので、母があの場にいたことに驚いたというわけです」


 セレナの実家に向かいながら、私達は雑談をしていた。


「へー、鍬や鋤や鎌を日常的に振っていたから、剣術の上達も早かったのかな?」

「ふふっ、どうでしょうね。三人の弟達を相手に、チャンバラをしていたこともあるかもしれません」

「やっぱり、ここまで来ると、見慣れた風景になるな。俺達の世界……いや、国では、メインストリートがある都市設計じゃなかったからさ」


「たすくって、田舎育ちなの?」

「何となくですが、あまりそういうイメージはありませんね。今の姿に引きずられすぎでしょうか」

「田舎にある親戚の家に遊びに行った時のことを思い出しただけだよ。そこの従兄弟やその友達と一緒に、近所の祭りに行ったりもしたなぁ……」


「今のラピスに麦わら帽子を被せれば、爽やかな『ザ・田舎の夏』って感じだけど、そういう少女との出会いも期待したんじゃない?」

「子どもの頃に会えば、間違いなく初恋になりますね」

「うーん、それはなかったな……。いや……あったのか……? 分からないな……」


「何それ? そんなことあったら忘れないでしょ?」

「夢と現実が混同すれば、あるいは」

「ああ、多分それだよ。たまにないか? 夢で経験したことを現実で経験したと勘違いして話したり、『あれ、どうだったっけ?』ってなったり」


「いや、ないけど……。現実で起きたことが、夢であってほしかったことなら何度もある。セレナもそうだと思うけど」

「はい……」

「そうか……。俺だけなのかな……」

「…………」


 これを単なる雑談や夢遊病の兆候と捉えるのは簡単だ。

 しかし、私は何となく、たすくの悲しい過去に関連する話なのではないかと推察した。

 逃避のための記憶の混乱、あるいは置換が起こっているのではないかと……。


 今回の話から、あるとすれば、大好きだった女の子、あるいは姉妹のどちらかを事故で失っている可能性が高い。

 しかしそうなると、時間が癒してくれるという話は何だったのかとも思ってしまう。逃げているだけじゃないかと。


 きっと、私の推察が間違っているだけだろう。だからこそ、どのような話に発展するか検討が付かず、どんどん聞きづらくなってくるが、かと言って、無理矢理聞く気にもならない。

 それを聞き出して、私が完全に癒してあげようなどと思い上がると、たすくの逆鱗に触れるかもしれず、おせっかいどころの話ではなくなってしまう。

 まだだ。まだ慎重に行くべきだ。

 そう強く思いながら、私は歩みを進めていた。




「あ、もしかして、あの家?」

「あ、はい。あれです」

「誰か玄関の前に立ってるな。うーんと……ああ、セレナのお母さんだ」


「え、もしかしてずっとあそこで待ってたの⁉️」

「どうして……」

「やっぱり心配だったんだよ。さっきは、あんまり話ができなかったから、せっかく会えたのに、またどこかへ行っちゃうんじゃないかって」


 私達から家までは、まだ少し離れているにもかかわらず、セレナの母親が躓きそうになりながらも、こちらに向かって走ってきた。


「セレナ!」

「お母さん!」


 二人は抱き合い、再会を改めて喜び合っていた。二人とも泣いているようだ。

 しかし、私にはセレナと化物が抱き合っているようにしか見えず、せっかくの感動の母子の再会シーンに、完全に水を差されていて腹立たしい。もちろん、その怒りの対象は、私の制約だが。


「村長さんと同じように詰めればいいのかな? そもそも、詰める必要があるのかな?」

「まぁ、責任者とそうでない人とで立場が違うから、どうだろうな。セレナ次第かな」


 母親の声が中まで聞こえたのか、セレナの家から父親と弟達も出てきていた。

 このままでは、彼らも走ってきてしまうので、私達の方から急いでセレナ達と合流し、家に向かった。


「娘が大変お世話になりました。また、妻の危ないところを助けていただいたと聞きました。本当にありがとうございます。

 よろしければ、村に滞在中はこちらにご宿泊ください」

「こちらこそセレナさんには助けてもらいました。誰が見ても素晴らしい娘さんですよ。

 それでは、お言葉に甘えて、一泊だけ……」


 セレナの父親とたすくが挨拶を交わすと、父親の脚にしがみつき半身を隠していた三男と思われる幼い男の子が、口を開いた。


「お姉ちゃん、勇者辞めちゃったの?」


 その言葉に、他の弟達や両親も、合わせてセレナの目を見つめた。


「あー、そっか。まずはそこから説明しないといけないね」

「そうですね。長くなるから、家の中で話そうか」


 セレナは弟達に優しく声をかけて、家の中に促した。

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」

「おせっかいすぎ!」「言うほどおせっかいか?」


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星五つであれば、なおのこと!


ブックマークもよろしくお願いします!



最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


Xアカウント @tachizawalude

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