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異世界<おせっかい>人情ラプソディ~いや、『おせっかいスキル』で無双って何⁉️~  作者: 立沢るうど


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第百四話……成長促進剤!

「ユアさん、ちょっとお腹見せてくれる?」


 国賓部屋に一緒に戻ってきたユアさんに、私は確認したいことがあった。


「うん、いいよ。はい」

「……。うーん、なんか成長が早い気がするんだよね。たすくは、性別が分かるのが、早くて妊娠三ヶ月目ぐらいって言ってたけど、あと一、二週間もすれば分かりそうなほどの大きさになってる」

「一ヶ月以上も早まってるのか……。リズと魔壁の効果なのかもしれないな。でも、悪いことはないはずだ。ユアさんが栄養をしっかり摂りさえすれば」

「魔壁の輝きが胎児の成長を早めるとしたら、超大発見ですね」


「確かに、リズママに癒やされるようになってからは、いくら食べてもお腹が減るし、太らないなぁとは思っていたけど……」

「今までと同じ感じでリズといれば大丈夫だと思うけど、体調は崩さないようにしたいね。食事が喉を通らなくなるから」

「俺達がセントラルに向けて出発するまでに、もしかすると二ヶ月以上早まるかもしれない。産婦人科医には、その前提を伝えておいた方が良いな」

「出産間近になった時は、リズさんと魔壁で一気に陣痛を促すことも考えられますか。いや、逆に陣痛がなくなるのでしょうか……。ちょっと分かりませんね」


「その時は、みんながいてくれるから、どちらでも安心だよ」

「リズがいれば早産リスクも抑えられると思うけど、どうなんだろうね。私は出産について、そこまで詳しく知らないからさ」

「早産は、出産まで硬く閉じている子宮頸管が開いてしまうことで起きる。その前後で、子宮収縮が始まったり、破水が起きたりするんだが、リズがいれば正常に保てそうだし、それでも無理なら、俺が子宮収縮を抑えたり、子宮頸管を閉じさせたりしてみる。

 ユアさんがこのことを知っているだけでも全然違う。その時は、体の異常を俺に知らせてくれればいいだけだから」


「はい、ありがとうございます!」

「たすくって、医学書とかも全部読んでそう」

「それはそうだよ。目の前に命の危険が迫っている人がいたら、俺が何とかしないといけないんだから」


「やっぱりかぁ……。資格がないのに医療行為をしたら違法だけど、『そんなの関係ねぇ!』って感じだよね。そのあと、『それを聞きたかった』とか言いそう」

「みかって若いのに、そういう古今東西のネタをよく知ってるよな。流石、自称陰キャだよ」


「そう言うたすくこそ。陽キャだから、流行りに敏感だけど、『ミーム』には疎いかと思ってた」

「雑学もそうだけど、相手を喜ばせるためには様々な知識があった方が良いからな。相手がボケたり、ネタを忍ばせた時に、何も反応がないと悲しませてしまう。所謂『オタク』相手なら尚更だ」

「たすく様は、本当に徹底していますね」


「でも、『ある一点』で台無しになるってことは、その相手も結局自分の利益にならないことには、付き合いたくないんだよ。自分の想像が付かない『おせっかい』をされることを恐れて、自分だけでなく、自分の友達にまで迷惑がかかってしまうかもしれない。

 だから及び腰になるんだけど、それを意に介さず迫ってくるたすくだから、適当にあしらうしかないよね。奇跡の高校じゃなかったら、完全無視だったかも」

「今思えば、部活の助っ人や勉強ノートのまとめで便利屋として扱われていたこともあって、俺の評価がプラマイゼロからちょっとマイナスだから、愛想笑いとあしらうぐらいで済んだのかもしれないな」


「随分と冷静な分析だね。まぁ、自分はどう思われてもいいっていう人なら、それはそうか」

「それもあるけど、今みんなとこうしているっていう方が大きいよ。本当にみんなのおかげなんだ。俺が一番みんなのことが大好きなんだよ」

「私ほど皆さんのことが大好きな人間はいないと断言できますよ」

「私が一番大好きだよ! パーティー名にもなってるぐらいだし!」

「いや、わしじゃ! それなら、わしもパーティー名に入れてもらうぞ!」

「…………私が一番だから、私もパーティー名にしてもらう……」

「うふふっ、パーティーメンバーがパーティーを大好きなのは当然ですから、第三者の私が一番ですね」


 いつものように、やいのやいのとみんなが言っていて、やれやれと思う私だった。



 まぁ、私が一番みんなのことが大好きなんだけどね。

「面白かった!」「つまらん……」

「続きが気になる!」「次回作に期待!」

「おせっかいすぎ!」「言うほどおせっかいか?」


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最後に、本話をお読みいただき、ありがとうございました!


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