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オーディションその後 -作者の知ったかぶりがウザい件-

『小説情報を見る』の『アクセス解析』を調べてみました。見方はよく解りませんが、日別最多アクセス数96が2回。(1月14日朝)しかも、2日前が93。部分別を見ると具体的にログの人数が。正直ここでようやく理解。読者の方がいたことに非常に感激しております。

 なので、再びお断りを。当方は本作が初めての初心者のため、一旦、仮投稿をして、その後に改めて編集という形で連載させて頂いております。未完成のものには、サブタイトルに(仮)とつけておりますのでご注意下さい。

 (まさ)に、もの(常識)を知らない作者による、怖い物(良識)知らずの戯言ということですね。

 とまあ、(ろく)でもない作者が、いささか調子にのってしまいましたが、読者の皆様におかれましては、これからも御笑読頂ければ幸いです。

 天堂(あきら)

 この男、この周辺じゃ知らない女性はいない程の有名人で、『美童天堂』なんて呼ばれているらしく、幾つものファンクラブを抱えているという。

 すでに幾つもの芸能事務所からスカウトの声が掛かっているとの噂があるらしい。

 と、言うのは過去の話。

 今はアイドル『御堂玲(みどうれい)

 命名はオレ、早乙女純。

 天堂たっての要望だ。

 美咲ちゃんの『花房咲』を命名したのが早乙女純だと知って、それなら自分もと言い出したというわけだ。

 実はこの男、結構なハイスペックだ。

 歌もダンスも卒無く(こな)す。

 誰だ、天は二物を与えずなんて言ったやつは。

 そんなわけで、オーディションの翌週には、『御堂玲』のスピードデビューが決まったのだった。


          ▼


 時を少し巻き戻し、現在はGW(ゴールデンウィーク)翌日。

 学校で聞く人々の話題は、大概オーディションに纏わることだった。

 一つは、選考結果のこと。

 一つは、協議中に起きた騒動についてのこと。

 どちらも雑誌や、テレビのワイドショー等で取り上げられている。

 最初の一つは、大々的に発表された。

 まあ、当然だろう。なんといっても、これが本来の目的だ。

 もう一つは、表沙汰にはされなかった。

 示談が成立したからだ。

 未成年の起こした事件ということで、取り上げるのが躊躇われたというのも大きいだろう。

 ただ、完全に隠蔽するのは無理だったようで、世間では密かに噂されていた。 

 そして最後に一つ、うちの学校限定(?)での噂があった。

「ねえ、大和くん。

 この前の時、早乙女純にタケって、呼ばれてたけど、早乙女純と知り合いだったの?」

 由希の質問に教室内が(ざわ)つく。

 ここにいる全員が、気になっているだろうことを、由希が代表するように質問する。

 あの鬼塚さんや倉敷さんの関係者(連れ)ってことで、由希以外では聞けなかったのだろう。

「いや、直接面識はないはずだ……。

 でも、うちの学校の生徒らしいぞ。

 俺達のこと、知ってるみたいだし」

「「えぇ〜〜〜っ!!!」」

 ヤバっ、すっかり忘れてた。


 その後も質問が続いた。

 あの一件の顛末だ。

 その中には、武士とあの少女が付き合うことになったなんて話もあり、オレを驚かせてくれたのだが、一番の問題はやはり、早乙女純がこの学校にいるとバレたことだった。

「はぁ〜、そんな話、全く聞いてなかったなぁ」

「えっ、美咲ちゃんも知らなかったの?」

「うん。純ちゃんってやたらと秘密主義だから。

 “ミステリアスな女ってかっこいいだろ”だって」

「でも、美咲ちゃんには、それぐらい教えてくれてもいいんじゃない?」

「そうはいかねんだろ。『天知る地知る我知る()知る』って言うし、『城も蟻の一穴から』ってことだろ」

「何、それ?」

「四知。後漢書の楊震伝。(ちな)みにあとのは韓非子の喩老(ゆろう)

「はぁ〜、また、偉そうに博識()って、そういうのを知ったかぶりって言うのよ。

『知る者は言わず、言う者は知らず』って知らないの?」

「……由希ちゃん、私からしたら二人とも同類だよ」

 なんとか話を逸らせたわけだが、これからどうしたもんだか。このまま忘れてくれないかな…。

 とりあえずその日は無事(?)に過ぎたのだった。


          ▼


 オレの願いは天に届かなかった。

 数日後には、噂は学校全体にまで広がり、暇をみては早乙女純らしき女子生徒を捜すのが、男女を問わず流行となりつつあった。

 そして昼休み、オレ達もそれに倣っていた。

 当事者というか、捜し人当人であるオレとしたら、茶番以外のなにものでもない。あ〜、アホくさっ。

「う〜ん、なかなか見つからないねぇ」

「当然だろ、隠れてるんだから、易々と見つかるわけねえっての」

 と、言うより今、目の前にいるんだけど。

 そんなわけだから、他にいようがないんだよな。

「え、なんで純くん、そんなこと判るの?」

「いや、隠れる気がなきゃ普通に出て来るだろ」

「あ、そっか」

 え…………、ちょっと、美咲ちゃん。もしかしてアレなの? 天然のアレなのか?

「ま、純の言う通りでなきゃ、そのうち見つかるんじゃないの」

「まぁ、そうよねぇ」

 真彦がいつものようにフォローを入れる……けど、真彦も由希も、呆れているようにしか見えない。

 やっぱり、美咲ちゃんには黙ってて正解だな。

 あれ? 今さら気がついたんだけど、今の状況って別に問題無くない?

 周りは誰も気づいてないんだし。

 って、そりゃそうだ。

 女の早乙女純が、男のオレだなんて、普通思うわけがない。

 ははっ、なんだ、アホみたいだ。

 こうして、早乙女純捜索問題はただの杞憂に終わったわけだ。

 あ〜、本当、アホくさっ。

※四知、『天知る地知る我知る()知る、何ぞ知るもの無しと()うや』は「後漢書の楊震伝」です。解り易く言うと『天知る、地知る、俺も知る。そしてお前も知っている。コレでバレぬと思うなよ』ってことで、意味は、善し悪し抜きに万事露見す といったところでしょうか。みなさん、気をつけましょう。


※『千丈の堤も蟻の一穴より崩れる』は「韓非子の喩老(ゆろう)」です。意味は、些細なことから大惨事 って、これはもう、説明不要ですよね。



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