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のーみんち、わいるど

「」


 朝? と思しき程度に明るくなった頃。目を覚ましたベイジルごすずんが周囲の光景を認識した時の事である。


 顎が外れるのではないかと言うほど、と言えば大げさだが、そのくらいに驚いていると言わんばかりの表情。


 まあ『私』的にも朝起きて周囲がやたらでかい獣まみれだったら絶句すると思う。ぱっと見では死んでるかわからないし。


「おはようごすずん、当機が居なかったら永眠だったな」


 まあ優秀な当機が居たから? 大丈夫だったという幸運を? 噛み締めているのではないかなぁ?


「おまっ、起こせよ!」


 起こしたところで役に立たなそうなぽんこつごすずんが何か言っておるわ。


「逃げ……って、死んでる……のか?」


 飛び起きたり落ち着いたりと忙しそうだが、別に害はないので止めはしない。


「そんなことよりごすずん、食事でも取ってさっさと出発しよう」


 というわけで、警備の片手間に大きさも手頃で食べても安全そうな奴に丸焼きへと転生してもらっておいた。


 襲ってきたというよりは通りがかった程度の物もいくらか居て、そういったモノは実際小型だったので。


 串というにはアレな感じの木の枝に刺さって焼かれた推定ウサギっぽいのを差し出す。


「……これを食えと?」


「それ以外に何が?」


「……」


「……」


「……い、いただきます……」


 何か言いたそうな顔をしていたところで、言わなければ何もなかったということだ。


 決して睨みつけたとかそういった脅迫めいた事実は存在しておらず、ベイジルごすずんは自主的によくわからん獣の丸焼きをかじる。


「あ、予想より美味いわ」


 まあ皮だのなんだのといった食べるのに支障が出そうな部位は予め取り除いておいたし? 血抜きとかはよくわからんので首を飛ばして遠心分離機よろしく……ね?


 おかげで血だまりによって地面が陥没しているという謎現象も発生したが、こういうのはコラテラルダメージって言っておけば許されるんだろ? 当機は詳しいんだ。


 調味料とか知らんから割と素材の味(笑)ままだとは思うが、少なくとも廃棄物レベルではないはずだったので。


「それは良かった。おかわりも用意してあるから好きなだけ食べるのだごすずん」


 多少の試行錯誤を行う上で必要な犠牲……もとい、加工済みの知らない獣どもの丸焼き。


 実によくこんがりと焼けている串が10を超えたあたりでごすずんの顔が引き攣るが、まあ全部食べ切ろとは言っていないので。


 ……よくよく考えてみれば周囲の大型共が集まってきた理由の一部は試行錯誤……いや、黙ってればバレないな。

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