エモい作品で死にかけてる。エモ死する。やばい、語彙力とか
「結論としてだ、そこの馬鹿がポンコツの面倒を見るってことで良いんだな?」
「「馬鹿」「ポンコツ」じゃないが」
しかもその言い方では当機の世話をごすずんがするというわけで。まあ実際当初はそうなる想定だが。
ローガン氏はすっかり気が抜けた様子でどっかりと椅子に座り込んでいる。
「まあ良い。あー糞、何も聞かなかったことにしちまいてぇ」
「そうね、何も聞かなっかた事にしてソラちゃんの面倒を私が見るのはどうかしら」
まるで許容範囲を超えた話を聞かされたような表情でそんなことを宣う。ちょっと興味が惹かれないでもないが。
「聞いてたことにすんなら都市の連中に報告せにゃならんだろうがなぁ…… 管理外の遺跡に、そこのポンコツに」
「ポンコツじゃないが」
「あーいい意味だよいい意味」
ポンコツの何処にいい意味があるのか小一時間ほど問い詰めたい。
「で、だ。いくら遺跡漁りに取得物の権利があるっつっても、まあ大体ベイジルは死ぬな」
「死っ!? なんで?」
馬鹿なごすずんは自分が死ぬと言われて大層な驚きようだ。
「なんでも糞もねぇだろ。ちょっと考えてみろ馬鹿」
「いや、待って、なんで?」
利権とか当機が優秀すぎるのが悪かったかー。
「あのねベイジル君。もし都市のえらーい人が、低級の遺跡漁りが人類の存続に関わるような特別な遺産を発見したって聞くとするでしょう?」
リディア嬢が解説してくれるらしいぞちゃんと聞いとけごすずん。
「そんな何処の馬の骨ともわからない人間が、そんなものを管理監督出来るか心配になるわよね?」
「ま、まあそりゃあ心配位するでしょうけど……」
「じゃあ心配じゃなくするにはどうすればいいと思う?」
「えーと、いや、でも殺すなんてそんな」
そのくらいするのではないか? 人間だもの。
「何も直接そうって訳じゃないわ? むしろ絶対勝手に死なれないように一生何処かに閉じ込めておくとか……」
そのくらいするのではないか? 人間だもの。
「と、まあそうなるわなぁ。で、そうなった場合そこのがどう動くかだ」
視線がこちらに向く。どう動くとか言われてもなぁ。まるでごすずんの生殺与奪権を握ったみたいだなぁ。