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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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みんなが息を飲んでベヒモスの様子を見ていた時、穏やかな目で優也はヴァルプルギスに語りかける…「ヴァル…ありがとう…感謝してる…」


「はて?わらわは何もお主から感謝されるような事はしておらんぞ…わらわは自分の行いの後始末をしておるだけじゃ…」

「それでも僕は君と出会えたこの世界が好きだよ…」「優也…」「みんながいい事なんてそうそう無いよ…考え方が違ってぶつかって、恨んで、憎んで…それでも、良い所を探して話し合ってお互いを理解し合って…」


「そうじゃな…優也…わらわも礼を言わんとな…お主と出会えたからわらわは胸を張って、誇りを持って生きていける…肉体は滅んだが、心はずっとそなたを愛しておるぞよ。」「ありがとう…ヴァル…僕達はずっと一緒だ…」


優也は鏡から身を乗り出して暴れ狂うベヒモスに向けて両手を突き出した…


「婿殿…」「兄ちゃん…」「パパ…」

「優也さん…」「優也くん…」


「ダーリン!」「優也…行くぞよ!」「うぉぉぉぉぉ!」


かつて誰も見たことのないような魔法力が優也の掌に紡ぎ出された…「これで終わりだ…サイクロ!」それはヴァルが命を賭してこの世界を守ったレガシーの魔法だった…優也の…いや、優也とヴァルの手から放たれた高圧縮された空気の渦はベヒモスのとてつもなく硬い角を折り、その巨体を鏡の中に押し込んだ…


やがてベヒモスの姿は見えなくなり、彼を飲み込んでいった鏡も粉々に砕け散った…優也は元の姿に戻り、全員が彼の元に駆け寄った…


ソーディア王は魔界の全世界に向けて事の顛末を全て赤裸々にテレパシーで配信した。

魔界の人々は国王達が力を合わせてベヒモスを退けた事…人間の優也の活躍にも大変喜んだ…

魔界の人々はベヒモスの脅威から解放され、

ジュエラ、ソーディア、ミラールの三国共にまた平和な日常を取り戻した…




そして…ミスとリルがガンマータの練習をした波の高い外海の岬に優也達の姿があった…


「ヒィィィィ…ぼ、僕ちゃんはどうなるの?」「嫁はんを探す旅に出るんや!いい姉ちゃんと出会えるといいな…ほな、さいなら!」ムラサメがボートを海へと押し出す…ボートに両手を縛られて少しの食料と水を乗せてイミテは外海へと流浪の刑に処された…「ここから結構はなれたら縄が解けるように魔法をかけておいたでぇ!お達者で〜!」ムラサメの仕打ちに皆が少し苦笑いでイミテを見送った…


「さあ…そろそろ帰ろうか?…あれ?」優也はドキンと胸が熱くなってプラティナやナギ、アイの顔を見回した…


「みんな…お世辞じゃなくて綺麗になってない…?お化粧を変えたりしたの?」


優也の言葉に三人の王女は顔を見合わせて笑った…「あはは…嫌だわ…ダーリン!今頃気付いたの?」「優也さん…私達、とんでもない魔法力をもった守護霊と一つになったでしょ…」「だからね…私達の生命エネルギーはグンと増して肉体が若返ったの…優也くんもだよ…気づかなかった?」


アイは指をパチンと鳴らして手鏡を出して優也の顔を映し出した…優也が覗き込むとそこには三十代には見えない…二十代半ばくらいの男性が映し出されていた。「ダーリン…またカッコ良くなったね!大好きだよ…」ティナが肩を預けてきた…


「あ、あまり気にしてなかったから…気づかなかった…」自分の事には割と無頓着な優也にみんなが笑った…


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