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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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白に水色のストライプ

ベヒモスは大空を自由に舞った…「あっ!あれはジュエラのエメラルダの森…私…あの森…大好きなんだ…」ナギは本気で目を輝かせた…それを見たイミテは「じゃあ…近くまで行ってみようか…ベヒモス…あそこの森まで行ってくれ!」元々召喚士の家系の生まれであるイミテは召喚獣の扱いだけは一級品だった。


エメラルダの森にベヒモスが近づいていく…

その時である…エメラルダの森の木々が瞬く間に枝やつるを伸ばしてベヒモスの身体に巻きついた…「グォォォォォ!」「な、なんだ?なんだ?…」


「愛ちゃん…今だ!」「優也くん!」

アイはベヒモスから飛び降りる…すぐ下でフェンリルに乗った優也がお姫様ダッコでアイを受け止めた…

「ありがと!」アイは優也に軽く口づけた…


「あっ…!」プラティナはそのキスを見て

頰を膨らませた…「もう…ダーリンは私の旦那様だからね!プンプン!」


「玉藻前!」アイは自分の精霊を呼んでそちらに乗り変えた…「ナギさん!僕の方に飛び降りろ!必ず受け止めるから…」しかし枝や蔓で拘束されたベヒモスは激しく暴れ回る…「グォォォォォ!」


「きゃあ!」ナギはなかなか立ち上がって飛び降りる事が出来ない…そしてナギの手を掴む手が…「ナギちゃん!アイは逃げちゃったね…でも…僕の本命はね、君なんだよ…君は逃げ出さないよね…さ、僕の所においでよ…」


ナギは勇気を振り絞って「嫌よ!私がお嫁さんにしてほしいのは優也さんだけなんだからぁ!」そう言うとナギはイミテの手を振り払ってベヒモスから飛び降りた…


「ナギさん!」優也は空を見上げた…

「白に…水色のストライプ…ブフォッ!」「キャッ!」優也はナギの〝白に水色のストライプ〟を顔面で受け止めた…「ムギュッ!」「ゴ、ゴメンなさい…優也さん!」「い、いえいえ…」二人は共に真っ赤になってしまった…


「あーん!どうしてこうなっちゃうのよ…

ワザとやってない?…って言うかお嫁さんはわ・た・し…私のダーリンなんだからね!」プラティナはまた頰を膨らませる…


「クッソー!二人共僕を騙したなぁ…こうなったら…おい!ベヒモス…何やってるんだ!アイツらを皆殺しだぁ…」


地上に降りたフェンリルから優也は飛び降りた…「フェンリル…ナギさんを頼む!」〟ああ!この姉ちゃんとも顔馴染みだ!任せておけ!」「…オオカミさん…ありがとう!」

ナギはフェンリルに話しかけた。「あ、ああ…」フェンリルは照れくさそうに頷いた…


「グオオォォォォォォ!」ベヒモスは雄叫びを上げて絡まっていた枝や蔓を引きちぎった…


パチン!優也は指を鳴らした…優也の全身が眩い光に包まれる…光の中からシルクハットにタキシード、そしてブラッドムーンの紅い目をした紳士が現れた…


「さあ…チェックメイトです…決着をつけましょうか…オレの大事なひとを傷つけてくれたお礼はたっぷりと味わってもらうぜ!覚悟しやがれ!」


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