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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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深まる対立

僕はそのまま意識を失ってしまったらしい…


ドーン!という何かが壊れる音で目が覚めた僕は気が付くとベッドの上で寝ていた…

ドアを開けて廊下に出て初めて分かった…


ここは…そう…ジュエラ王宮だ…


そうだ!ティナは?ティナは無事だろうか?

僕は急いでティナを探す…


「ティナ!…ティナ!」「はい?」突然僕の前にティナが瞬間移動して来た。


「ティナ…良かった…」ティナの無事が分かった僕は思わず彼女を抱きしめた…

「ダーリン…」プラティナも優也を強く抱きしめる…


その時、すぐ近くの部屋から「ティナ!今はそんな場合では無いぞ!お前が指示を出すのじゃ!」ゴルドの声が聞こえた。「は、はい!お父様。」プラティナは奥の部屋へと駆け出した…僕は急いでお義父さんの元に駆け寄り、「一体何があったんですか?」と訊いた…


「…おお、婿殿…えらい事になったわい!

昔、ジュエラ王国には伝説の魔法使いがおってのう…その魔法使いが今、王宮を攻撃してきとるんじゃよ…」「い、一体…何故?」「あやつの身柄を引き渡せということじゃろうな…」


ゴルドは魔法でスクリーンを作り出した…そこに映し出されたのは地下牢に閉じ込められたヴァルプルギスだった…


「お、お義父さん…」「ワシらはティナを追いかけてあやつの居城へ向かった…しかしそこにはお主とティナ、そしてあやつが倒れておった…ワシらは二人を助け、そしてあやつを結界が張られた地下牢へ…」「お義父さん…彼女を地下牢から出してもらえませんか?そして話し合いの場を設けて欲しいのです…」


「む、婿殿…そんな事をしたら奴は喜んで我々に報復し始めるぞ…王宮は国民は大混乱に陥る…それに話し合って攻撃を止めると言ってもあやつが約束を守る保証はどこにもない!前国王、そしてお主達の親としてそんな事を承諾することは出来んわい!」


「…それならせめて僕を彼女のところへ連れて行って下さい。彼女と話がしたいのです。」


「…分かった…お主がそこまで言うのなら…

ただ…もしもの時のためにソーディア王やミラール王女達にも来てもらうぞ!良いな?」

「結構です…」



お義父さんはみんなを集めて、僕達は王宮防衛の指揮を執るティナ、それからお義母さん、ミスとリルを除いた全員でヴァルプルギスの元へ向かった…

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