表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
28/105

ワルキューレの花

「優也さん…ご機嫌よう…」「ああ…ナギさん…こんにちは。今日はお二人ですか?」

僕はナギさんの後ろの男性に会釈したが、

男性は目をそらしてその場所を後にしてしまった…


「…ムラサメ!…すみません。弟は誰にも無愛想なんです。」「いえ…お気になさらないでくださいね。花を摘みに来られてたんですか?」「ええ…あの白い花です。あの花の名前は〝ワルキューレ〟と言って何万本かに一本だけ真っ赤な花が咲くのです。

それを見つける事が出来た時に自分の進むべき道が決まると言われています。後、花言葉もあるんですよ…」「へえ…お詳しいんですね…」その時、ミスが僕の足下に近づいてきた。「どうしたの?」「ママがね、ランチにしましょうって…」「そうだね。分かったよ…じゃあ王宮に戻りますね…失礼します…」僕は踵を返して王宮へと向かった。


ナギはいつものようにその場所から優也の背中をただ見送るだけだった…

その時、偶然優也の足下に真っ赤なワルキューレを見つけた…優也がその場から立ち去った後、

ナギはその真っ赤なワルキューレを摘むのだった。そしてギュッと口唇を噛み締めた…その姿をムラサメは木陰からじっと眺めていた…



ナギとムラサメはソーディア王宮に戻った…

「姉ちゃん…あの男やろ…姉ちゃんが気にしてるのは…」「えっ?な、何の事?」「とぼけんでもええで。あの男が好きなんやろ?見てたらわかるわ!でも子供連れてたなぁ…」「そ、そんな筈無いでしょう。だってあの人はティナの…」「えっ?ティナちゃんの旦那さんか…そうか…ほんならこっちが少々分が悪いっちゅうことやな。しかし…まぁええわ…」「ムラサメ…あなた…何の話をしているの?」


「ワイはソーディア王国の王子やで。元々、ソーディアの男は欲しい物は自分の力で奪い取ってきた…金も、地位も、名誉も…そして大事な人も…」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ