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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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報われない恋

「じゃあ…行ってくるよ…」「行ってらっしゃい…ダーリン!」次の朝…僕はティナとナギさん…子供達に見送られて仕事に出かけた。


出かける優也の背中をずっと見ているナギを見てティナは少し不安を感じた…

その日…王宮に仕事に出かけるティナと一緒にナギは魔界に帰って行った…


そしてソーディア王宮に帰ったナギは優也に会って二人でドライブした楽しい思い出と、ティナと優也のラブラブぶりに余計に想いが募ってしまい、ため息の数は減るどころか逆に増える結果となってしまった。


終には体調を崩してナギは寝込んでしまった。ソーディア国王と弟のムラサメはナギの恋煩いと体調を大変心配した…「ナギ…」「姉ちゃん…」


それから数日後…寝込んでばかりもダメだとムラサメに無理矢理外の空気を吸うために連れ出され、ナギは優也との思い出のエメラルダの森へと足を踏み入れた…


柔らかな木漏れ日の暖かさと心地良い風が彼女を包んで、ナギは少し元気が出たような気がした…大好きな花摘みをしていると、近くに人影が見えた…よく見るとその人物のすぐ近くにオオカミの姿が見えた…


ムラサメはオオカミを見た瞬間に刀を構えた…しかしナギは手を広げてムラサメを制した…

「ムラサメ…ちょっと待って…」


オオカミの側にいたのは優也と子供達であった…優也が持ってきたビーフジャーキーをオオカミ達は食べていた…「こないだはゴメンね。沢山持ってきたからいっぱい食べなよ!」子供達も「かわいいなあ!」「つぎはあたしになでなでさせてよ!」とオオカミの赤ちゃんの頭を撫でていた…



その姿を見てナギは嬉しそうに…しかしその瞳の奥には報われない恋の悲しさを感じていた。ナギの瞳を見たムラサメは確信した…「そうか…姉ちゃんの好きなんはあの男か!」


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