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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
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帰宅

僕の肩の怪我はプラティナの魔法力でも治せるそうだったが、なんとシルヴァさん…お義母さんが直々に直してくださった。


シルヴァさんは有名な聖職の家系出身で治癒魔法が得意で、国王様の奥方だけあって、一瞬で僕の肩は元通りとなった。「婿殿…私達の無礼を本当に許してくださいね。私達にあんな可愛い孫を与えてくれて感謝しています。」と謝罪と労いのお言葉をかけてくださった…僕はただただ恐縮するばかりだった…


国王様…お義父さんが持たせてくれた沢山のお土産を持って僕達は自宅の物置のドアから自分達の暮らしに戻った…いつものティナの美味しい料理、狭い浴室に子供二人と入るお風呂…日常の何でもない光景が幸せってこういう事なんだなとしみじみ感じさせた…



夜も更けてベッドでティナと二人だけの時間になった…「あなた…私と両親のことで辛い思いをさせてごめんなさい…私がもっと早くにきちんと解決していれば…」そう言ってティナは目に涙を浮かべる…


「何言ってるんだい…僕は全然辛くなんかないよ。だって君がご両親と仲直り出来て、二人の結婚も許して頂いて、ミスとリルも可愛がってもらえる…そりゃあ君が王女として国を治めていくと言った時はびっくりしたけどさ…本当に良かったと思っているよ…」「ダーリン…」「他の男との結婚式に君が連れて行かれて、改めて君の大切さに気付かされたよ…」「私も…やっぱり私…貴方以外には考えられない…貴方が旦那様で良かったわ…」「ティナ…」


ティナと口唇を重ねる…ティナが他の男に奪われそうになったのを思い出して僕は多分いつもよりティナを求めているのが口唇から伝わったと思う…ティナも僕の両頬を両手で抱きしめながら僕との口づけに夢中になった…「ダーリン…」

お互いを確かめ合っていたその時…


「パパ…おしっこ…」


ウサギのぬいぐるみを抱いたミスが目を擦りながら僕達を見ていた…


「はい…」僕とティナは固まってしまった…


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