目覚め
そして…一晩中、彼女の横で見守り続けた僕にカーテン越しの白い光と小鳥のさえずりの音が朝が来たことを告げた…
とりあえず欠伸をしながらキッチンで朝食を作る…今日は土曜日で会社は休みだが、いつもと変わらない朝である…
僕のベッドで寝ている美女を除けば…
コーヒーを口に運びながらバターを塗ったトーストをかじる。昨日の夜は本当にびっくりしたなあ…まさかこんな美女を連れて帰るなんて…
でも…放っておけなかったしなぁ…
あっ!もしかして…家族が心配してるかもしれない。し、新聞やテレビには出てないよな…
僕は朝刊をくまなく調べて、彼女が起きないように小さな音でテレビをつけてニュースを調べてみる…が何処にも彼女の事は出ていない。
もう大人だしな…一人暮らしで酔っ払ってあんな所で寝てたのかな?
僕がトイレに行こうと立ち上がった時、彼女が「う…うん…」と目を覚ました。
それを知らずに僕はトイレに入った…
ベッドの上の彼女はキョロキョロと辺りを見回す…
ここは何処だろう…?私は…雨に濡れながら歩いていて…あっ!そうだ…
昨日ここで私と同じ年くらいの男の人とおばさんが話してて…私の事を守ってくれるって言ってた…
あれは…夢…⁉︎
彼女はベッドから出てフラフラと廊下を歩いていると、トイレから出てきた僕とバッタリ鉢合わせた…
「えっ!!」
「えっ!!」
「キャアアアアアアッ!」
「うわあああああっ!」
お互いにびっくりして後ろに仰け反った。
「あ、あ、あなたは誰…?
私、なんでこんな所に居るんですか?」
「あ、あの…ちょっと待ってください!ちゃんと説明しますから…」
その時、彼女はふと自分の着てるパジャマを見て…
「あれ?あれ?私の服は?私…どうやってこの服を?まさか…まさか…あなたが服を脱がせて…」
「わーっ!ちょっと待って!僕は本当にやってないんです。ちょっとだけ説明を聞いてください!」
その時だった…
彼女のたわわな胸にパジャマのボタンは耐えきれず…
ブチッッッ!!
ボタンは弾け飛んで僕の目の前にバストがプルンとあらわになった…
「キャアァァァァッ!!!」
…ドッカァァァァァ…ン!!!
頭上に凄い音でカミナリのような電気が落ちて…僕は倒れて気を失ってしまった…