誓いの言葉
ゴルド大魔王は刀を構えて、そして…
「やあぁぁぁぁぁ!!!」
「わぁぁぁぁぁぁ!!!」
優也目がけて振り下ろした。当たれば間違いなく、優也は真っ二つになる…
「ダーリン…!!!
私はどうなってもいいわ!!
ダーリンを助けたい!!
うううう…やあっ!!!」
…パリィィィィ…ン!!!
彼女のその強い想いがゴルドの傀儡の術を解いた…
「お父様…いくらお父様でも私の大切な旦那様を傷つけるのだけは許しません!」
…パチン!!!
プラティナは指を鳴らしてゴルドに逆に傀儡の術をかけた…
「うおっ⁉︎ ティナ…お前…ワシに何て事を…」
ゴルドは急に直立不動の姿勢となり、
優也はすんでのところで刀から逃れた…
「ふう…」
「ダーリン!大丈夫?さあ…ミスとリルと一緒に帰りましょう…」
「ま、待ちたまえっ!!」
イミテ伯爵がティナを呼び止めた…
そして僕を睨みつけて来た。
「ぐぬぬ…よくも…よくも…僕のプラティナを…
プラティナは僕のお嫁さんになるんだぞ!」
「私が…貴方のお嫁さんに…⁉︎
何言ってるの…そんなのなる訳ないでしょ…
貴方みたいなハゲ、デブ、チビの所にお嫁に行く人なんていないわよ!!フン!!」
もしもし…ティナ…キャラ変わってるよ…
「ぐぬぬ…もう怒ったぞ…
こうなったら…やあっ!!」
…ボムッ!!
…ガオォォォ…ッ!!!グルルル…
獅子の頭…山羊の胴…蛇の尻尾の見た事も無い奇妙な生物が優也達の前に現れた…
そう…イミテは伝説の魔獣…キマイラを召喚したのだった…
キマイラ!こいつら全員皆殺しにするんだ!
キマイラはティナに襲いかかった…
「キャアァァァァァァァッ!!!」
「ティナ!!危ない!!」
キマイラの爪がティナを引き裂こうとしたその瞬間、僕はティナを庇って肩のあたりの肉をえぐられた…
「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」
「きゃあ!!ダーリン…よくもダーリンを!!」
プラティナはキマイラに魔法で雷を落とすが…全く効かなかった…
「ムダだよ…!!」
イミテはプラティナの横に瞬間移動して彼女に平手打ちを喰らわせた…
「キャアァァッ!!!」
プラティナはその場に倒れ込んだ…僕は肩の痛みも忘れてプラティナを庇って前に出た…
「おい!!そこをどけ!!
もう彼女は僕ちゃんのものだぞ!!ウヒヒ!!」
「ティナは僕の妻だ…僕が命をかけても守りぬく…
彼女を絶対に幸せにするんだ!!」
優也の言葉にゴルドもシルヴァも…プラティナも驚いた。
「それなら僕ちゃんが殺してやろう!死ね!」
イミテは魔法で刀を出した…プラティナを庇っている優也に向かって剣を振り下ろす…
「キィィィィン!」
イミテの剣が弾き飛ばされた!!
「くっ!」
剣を弾き飛ばしたのは…ゴルドの剣だった!!
「お父様!」
ティナが叫んだ。




