訪れた紳士
その時、奥から子供達…ミスとリルがやって来た…
「あれ…おじちゃんはだれ?」
「パパとママのおともだち…?」
「なんと…お子達まで…」
「ラリー叔父様!!」
プラティナはその男性を知っている様子だった…
「おお…ティナ…ようやく見つけたぞ…」
「あの…ティナをご存知なのですか?」
「ダーリン…この方は私の叔父様なの。小さい頃からずっと私を可愛がってくれた…」
「そ、そう…改めまして仙石優也と申します。
今日はお目にかかれて嬉しいです。」
「こちらこそ…ご挨拶がまだでしたな。私はラリーと申します。私の姪っ子がお世話になっております。
しかし…プラティナがこちらの世界の方と結婚してしかも子供まで…驚いたわい!!」
「ラリー叔父様!お願い!お父様とお母様には内緒にしておいて欲しいの。」
「ティナよ…気持ちは理解るが、 お前の両親もずっと心配しておるからの…
一度話し合った方がいいのではないか?」
「ティナ…横から口を出してすまないけど…やっぱりご両親に報告しないとマズいんじゃないかな?僕達の事も話して理解してもらった方が…」
「フム…人間とはいえ、さすがはティナが選んだ婿殿じゃな。」
「ダーリン…あなたは知らないのよ…あの人達は…
いえ…あの世界の住人達は人間なんて下等動物だと思ってるんだから…」
「でもこのまま放ってもおけないよ…ね!!」
「頼む、ティナ…国中の者がお前の安否を気遣っておるのじゃ!ワシも悪いようにはならんよう口添えをする故…」
「…仕方ないわ…分かりました…
私、お父様とお母様に理解してもらえるよう、説得してみます!!」