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奥さまは魔王女  作者: 奏 隼人
105/105

新婦さんは魔王女?

みんなを乗せたバスがトンネルに入った。

ゴルドは指をパチンと鳴らした…すると…


真っ暗なトンネルを抜けると…新緑の木々が広がり、木漏れ日の中、バスは走って行く…やがて林道を抜けて草原が広がりその中を王宮まで続く一本道が続いている…


優也の両親や管理人さんは王宮を初めて見て驚いた…「ゴルドさんのお宅は…お城…?」「なあに、ただのうさぎ小屋ですわい!」


バスはゆっくりと城下町を走り抜け、王宮の跳ね橋がゆっくり降りて中へと入って行った…


王宮の中の小さな教会チャペルの席に

みんなが集まった…優也とティナを心から祝福してくれる人達が席を埋めていく…


カチンコチンに緊張した優也が祭壇の下に立つ…「二度目なんだから緊張するなよ!」

優也の友達の言葉に反応して緊張がマックスの優也は何かを読み上げる…「き、今日は遠いところお集まり頂きありがとうございます…」


「あーあ!それってスピーチの原稿じゃないのかよ…全くもう…」みんなの笑いが起こり…そしてウェディングマーチに乗ってゴルドさんにリードされたティナがバージンロードをゆっくりと歩いて来る…


ミスとリルは長いウェディングドレスの裾を持って同じように歩いている…


ゴルドのエスコートからティナは優也の元へと歩み寄る…神父役のラリーさんが誓いの言葉を求める…


「新郎…優也は永遠とわに新婦…プラティナをこれまでと変わらず更に愛することを誓いますか?」「勿論…誓います!」


「新婦…プラティナは永遠に新郎…優也をこれまでと変わらず更に愛することを誓いますか?」「はい!優也さんのことを毎日もっと好きになり続けることを誓います!」


僕達は指輪をお互いの指へとはめた…

「うふふ…ダーリン…結婚式って何度しても嬉しいのね…」「…僕も綺麗な君が二度も見れて幸せだよ…」「ダーリン…愛してるわ…!」「僕もだよ…ティナ!」


「それでは誓いのキスを…おや?」

僕とティナはもう自然に口唇を重ねていた…


ミスとリルが前に出て、みんなに向かって一礼し、「パパとママはいま、あいしあってるからもうすこしまっててね…」「パパ、ママのことすっごいだいすきなんだよ…ママはパパよりもっとだいすきかもね…」二人の可愛い言葉にみんなからまた笑いが起きる…


青空の下…チャペルの階段をティナと降りて行く…紙吹雪が舞い、みんなの祝福の拍手が鳴り止まない…日常の小さな幸せから今日は少しお洒落をした嬉しい出来事を僕達は一生忘れないだろう…この愛すべき素晴らしい仲間達の事を…


ティナが後ろを向いてブーケトスが行われた…ティナはブーケを投げて…そして指をパチンと鳴らす…


ブーケは魔法で二つになった…それを見ていた管理人さんは「ティナちゃん…本当に手品が上手いねぇ…また部屋に来てやって欲しいよ…」と感心している…


二つのブーケはナギとアイがそれぞれ受け取った…すると二人は顔を見合わせて指をパチンと鳴らす…


二人はウェディングドレスを纏った花嫁さんの姿に変わった…手にはブーケを持って…


「優也くん…ティナさんと二回も結婚式したんだから次は私としてよ…準備OKだよ…」

「優也さん…次は私ですよ…うふふ…だってあなたは私の騎士ナイトでしょ?」


「ちょ…ちょっと待ってよ…ダーリンは私だけのダーリンなんだから…ほら、行こう!ダーリン!」プラティナは優也の手を握って走り出した…二人を追いかけるナギとアイ…


みんなも呆れたように僕達を見つめている…

実体化したヴァルも参列者に混じって「やれやれ、モテる男は大変じゃのう…」と呆れた声で呟いた…


僕は手を握って一生懸命走る花嫁さんに向かって心の中で叫んだ…


「ティナ…君とこの世界は絶対に僕が守る…いつまでも大切にすると誓うよ!」







奥さまは魔王女 第一部 完

「奥さまは魔王女」をご覧頂まして誠に有難うございました。

最後にありましたように続編を構想中です。私自身も優也やティナ…他のみんなにまた早く会いたいと思っております。

どうぞその際にはまたご覧になって応援していただけると嬉しいです。

宜しくお願い申し上げます。


奏 隼人

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