番外編:二字熟語以外20 炎・火
迦楼羅炎(かるらえん)
不動明王の光背の名称。カルラの羽根をひろげた形に似る
還元炎(かんげんえん)
ブンゼンバーナーなどのほのおの中心部
怪気炎(かいきえん)
調子が良すぎて、どこまでが本気か疑わしくなるような意気込み
気炎万丈(きえんばんじょう)
盛んに気炎をあげること
瞋恚の炎(しんいのほのお)
ほのおの燃え立つような、激しい怒り・恨み・憎しみ
火ぜせり(ひぜせり) 炭火などをいじりまわすこと
火の雨(ひのあめ) 火の粉が降り落ちること
火の気(ほのけ) ひのけ、けむり
火の消えたよう(ひのきえたよう) 急に活気を失い、寂しくなるさま
火の色(ひのいろ) 火のような深紅色
火を散らす(ひをちらす) 戦いや論争などの激しいこと、火花を散らす
火を振る(ひをふる) 仲たがいする
火影姿(ほかげすがた) 灯火の光で見える姿
火焔玉(かえんだま) 火焔に包まれた形の玉の細工物、火珠、宝珠
火焔光背(かえんこうはい) 不動明王などの、燃え立つ火焔の光背
火夏星(ひなつぼし) 火星、なつひぼし
火花スペクトル(ひばなすぺくとる) 火花放電で発する光のスペクトル
火界呪(かかいじゅ) 不動明王の呪
火形たくり(かけいたくり) なまはげのこと
火血刀(かけつとう) 地獄・畜生・餓鬼の三悪道のこと、三途
火耕水耨(かこうすいどう) 草木を焼いて肥料とし、水をかけて稲をうえる昔の耕作法
火事装束(かじしょうぞく) 消火に当たる人の服装
火事泥(かじどろ) 火事泥棒の略
火時計(ひどけい) 線香や火縄の燃えた量によって時をはかるもの
火取玉(ひとるたま) 古代、太陽の光線を集め点火するのに用いた玉、火精
火除け(ひよけ) 防火の神符、ひぶせ
火神鳴(ひかみなり) 晴天に起こる雷で、雨を伴わないもの、ひでりの前兆
火宅僧(かたくそう) 妻のある僧侶、妻帯僧
火入れず(ひいれず) 新酒
火浣布(かかんぷ) ひねずみの毛で織った布、火に入れても燃えない
付け火(つけび) 放火、その火から起こった火事
怪し火(あやしび) 怪しい火、妖怪の火 / 不審火
熾し火(おこしび) 盛んにおこした炭火
一つ火(ひとつび) 一片の火、狐火 / 一回の火入れをした清酒
跳ね火(はねび) はぜて飛ぶ火、はしり火
思いの火(おもいのひ) 燃え立つ想い、燃え立つ苦悶
胸の火(むねのひ) 胸に燃える火、胸中の思いの切なるさま
智慧の火(ちえのひ) 智慧が煩悩を焼き尽くすこと
燎原の火(りょうげんのひ) 勢いがさかんで防ぎとめることができないさま
石の火(いしのひ) またたく間、電光石火 / すぐに消えるのではかないことのたとえ
埋み火(うずみび) 灰にうすめた炭火、いけび
借り火(かりび) 煙草を吸うときなどに火を借りること
胸走り火(むねはしりび) むなさわぎのこと
樹冠火(じゅかんか) 樹冠が燃える森林火災
抱薪救火(ほうしんきゅうか) 害を除こうとしてかえって勢いを増すたとえ
遠水不救近火(えんすいはきんかをすくわず) 遠くにあるものは急ぎの役に立たない
鼻頭出火(びとうひをいだす) 勢いの非常に盛んなことのたとえ
御神火(ごじんか) 火山の噴火・噴煙を神聖視していうことば
不通水火(すいかをつうせず) 近所の人と交際しない
赴水火(すいかにおもむく) 水や火のなかに進入する、危険を冒すこと
流星火(りゅうせいか) 流星型の花火、またはのろし
不知火(しらぬい) 光の異常屈折現象の一種、しらぬひ
焼酎火(しょうちゅうび) 歌舞伎の小道具の一つ
白無垢鉄火(しろむくてっか) 表面は上品に見えて、内実は無頼不良な者
羽織ごろつき(はおりごろつき) 立派な服装をしていながら恐喝をおこなう者
神文鉄火(しんもんてっか)
神に誓う文言を述べ、やきがねを握って心の正邪を証明する
闇夜の灯火(やみよのともしび)
困っているときに一番役に立つものに巡り合うこと
栄螺の灯火(さざえのともしび) サザエの貝殻に油を入れた灯火
御御灯火(おみあかし) 灯火の尊敬語
樟脳火(しょうのうび) 歌舞伎で焼酎火の前に使われていた
悪業の猛火(あくぎょうのみようか) 悪業が善果をそこなうこと
兵猶火(へいはなおひのごとし)
戦争は火のようなもの、早く始末をつけないと自分を滅ぼすことがある
赴湯蹈火(ふとうとうか) 危険を避けないで立ち向かうこと




