火
炎のつぎは「火」です。
暑い夏に熱い漢字。
火印(かいん) 仏教の印契の一つ / 焼印、やきはん
火雲(かうん) 燃え立つような夏の雲
火影(ひかげ) 火の光
火煙(かけぶり) 火と煙 / 激烈に衝突するさま
火屋(ひや) やきば、火葬場
火屋(ほや) 香炉などの上をおおう蓋 / ランプなどの火をおおうガラス製の筒
火桶(ひおけ) 丸型の木製の火鉢
火花(かか) 火に近寄ってくる蛾 / 灯心の燃え残り
火蛾(ひが) 夏の夜、灯心に近寄ってくる蛾
火患(かかん) 火による心配
火脚(ひあし) 火の燃えひろがる速さ
火球(かきゅう) 特に明るく大きな流星
火玉(ひだま) キセルの火皿にある、火のついた刻みたばこのかたまり
火窪(ほくぼ) いろりの中心、火を燃やす場所
火刑(かけい) ひあぶりの刑
火継(ひつぎ) 神火を受け継ぐこと、神火を受け継ぐ儀式
火候(かこう) 火の燃え加減 / 丹薬の練り加減 / 修養・努力の程度
火光(かこう) 火の光、あかり
火坑(かきょう) 火の穴、欲の恐ろしさをたとえて言う
火坑(かこう) 火の燃え盛る穴 / 地獄にあるという火の燃えさかる海
火攻(かこう) 火を放って攻めること、焼きうち
火祭(ひまつり) 火災のないよう祈る祭、鎮火祭 / 火を焚いて神を祀る行事
火酒(かしゅ) 蒸留酒、ウォッカの類
火色(ひいろ) 灼熱した物体の光る色合い / 火のような深紅の染色
火身(かしん) 銃身・砲身
火針(かしん) 火で焼いた針、鍼術に用いた
火水(ひみず) はげしく争いあうこと
火正(かせい) 火の神である祝融のこと / 古代の官名、火星をまつった
火生(かしょう) 不動明王がその身から火炎を出し、悪魔を焼滅すること
火先(ひさき) 燃える火の先端 / 火の燃えひろがっていく先のほう
火先(ほさき) ほのおの先端
火箭(かせん) 矢の先に火をつけて射る矢
火鼠(かそ) ひねずみ、中国の想像上の動物
火槍(かそう) 火鎗、鉄砲
火袋(ひぶくろ) 暖炉の薪や石炭を燃やすところ / 灯篭の火をともすところ
火退(ほそけ) こちらからも火を放って、野火を防ぐこと
火代(ひじろ) 囲炉裏、火焚じろ
火大(かだい) 仏教で、万物を構成する要素の一つ
火宅(かたく) 苦しみと煩悩に満ちる現世
火辰(かしん) 星の名、さそり座のアルファ星、アンタレス
火馳(かち) 火が燃え上がるように走る、転じて心の動きのはやいこと
火柱(ひばしら) 空中に立ちのぼって柱のように見える赤い気
火伝(かでん) 変化はあってもそのものの本体は変わらないことのたとえ
火田(かでん) 田畑の雑草を焼き払ってする狩り
火筒(ひづつ) 鉄砲の古称、ほづつ
火徳(かとく) 天子が受ける五行の徳の一つ / 太陽の熱
火遁(かとん) 忍術で、火や煙を使って身を隠すこと、またその術
火難(かなん) 火の災難、火災
火伴(かはん) 仲間、同伴者
火瓶(ひがめ) 火災を起こさせる目的で、点火して投射する火薬入りの鍋
火風(かふう) 火と風、また火炎を伴う風
火片(かへん) 火の粉
火砲(かほう) 大砲・高射砲など口径の大きい火器、小さいものは銃と呼ばれた
火末(ひずえ) 火の燃え行く末 / 火の燃えたあと、たきがら
火門(かもん) 南の門 / 鉄砲の点火する口
火竜(かりゅう) 火を負う竜、炎天の形容に使われる
火輪(かりん) 太陽・日輪
火鈴(こりん) 禅寺で、火の用心のために手で振り鳴らされる鈴
火烈(かれつ) 火の激しい勢い / 火の並んでいるさま
火炬(かきょ) たいまつ
火燗(ひがん) 徳利を直接火にあてて酒の燗をすること
火塵(かじん) 燃え残り
陰火(いんか) 幽霊・妖怪などが出るとき燃えるという火、鬼火、陰燐
煙火(えんか) のろし・烽火 / 花火
遠火(とおび) 遠方で燃えている火
下火(あこ) たいまつで火をつけること
怪火(かいか) 原因の分からない火、鬼火、火の玉 / 不審火
喝火(かっこ) 禅寺で夜半に寮を巡って火の警戒をすること、火の用心
活火(かっか) 盛んにおこった火、勢いよく燃える火
眼火(がんか) 火の出るように眼がぎらぎらすること
飢火(きか) 火がついた感じがするほどのひどいひもじさ
鬼火(おにび) 火山などで硫黄の燃える炎 / 出棺のときの門火
鬼火(きか) 夜、湿った空気のなかで燃える燐の青い炎、鬼灯、鬼燐
急火(きゅうか) にわかに燃え上がった火事 / 近所の火事
去火(きょか) 火を取り除く、根本の原因を取り去ること
業火(ごうか) 悪業が身を害すること / 罪人を焼く地獄の火
近火(きんか) 近所に起こった火事
蛍火(けいか) ほたるの光、ほたるび
蛍火(ほたるび) 夜間、蛍の放つ光 / 埋火の小さく残ったもの
狐火(きつねび) 暗夜、山野にみえる怪火、鬼火、燐火、狐の提灯など
候火(こうか) のろし / 客を歓迎して出迎えるために燃やす火
江火(こうか) 川の水上に見える船の火、いさり火
行火(あんか) 炭火を入れて手足をあたためる道具、木製または土製
香火(こうか) 仏または死者に供する焼香の火
劫火(こうか) 人の住む世界を焼き尽くして灰燼とするという大火
号火(ごうか) 合図の火、のろし
傘火(からかさび) 昔、大坂天満の大鏡寺の前に出たという怪物
撒火(さっか) 部首の一つ、列火、連火、さんか
施火(せび) 精霊送りに焚く火、送り火
死火(しか) 死を劫末の大火災にたとえた語 / 消え果てた火
自火(じか) 自分の家から出した火事 / 自分の妄念から起こした苦悩
鹿火(かひ) 農作物を害する鹿や猪を追う火
手火(たひ) 手に持って路などを照らすたいまつ
銃火(じゅうか) 小銃・機関銃などを打つときに出る火、またその発射した銃弾
小火(しょうか) わずかな火 / 小さな火事、ぼや
松火(しょうか) 松を焚く火、たいまつ
情火(じょうか) 熱烈な情欲を火にたとえていう語
浄火(じょうか) きよめた火、神聖な火
燭火(しょっか) ともしび、灯火
心火(しんか)
火が燃えるように烈しく怒り立つ憎悪・嫉妬・憤怒の情
死者の魂が飛び交うとされる怪しい火、陰火
星の名、さそり座の中心付近にあるアンタレスを中心とする星、心星、心宿など
真火(まひ) 火の美称
神火(しんか) 神域などで焚く不思議な火 / 人智を超えた不思議な火
星火(せいか) 星の名、さそり座のアンタレス / 流れ星の光
清火(きよび) 火打石でうち出した火、不浄のきよめに用いる、きりび
青火(あおび) きつね火、鬼火
閃火(せんか) ひらめく火
大火(たいか) 大きな火災 / さそり座のアンタレスの中国名
鉄火(てっか) 真っ赤に焼けている鉄 / 刀剣と鉄砲 / 勇み肌、侠気があること
天火(てんか) 落雷によって起こる火災
電火(でんか) いなびかり、いなづま
湯火(とうか) やけど / 煮られるような辛さ、ひどい苦しみのたとえ
道火(みちび) 縄状の導火線、くちび、ひなわ
武火(ぶか) はげしく燃える火、列火
猛火(みょうか) 激しく炎を上げて燃え立つ火
夜火(やび) 夜の火、夜燃える火
野火(やか) 鬼火 / 野原の草をやく火、ぬび、のび
欲火(よっか) 欲情のさかんなのを火にたとえていう語
雷火(らいか) 落雷のために起こった火事 / いなびかり
流火(りゅうか) アンタレスの位置が西の地平線に近付くこと / 陰暦七月の称
燐火(りんか) 墓地・沼沢などの陰湿の地に自然に発生する青白い火玉
炉火(ろか) いろりの火 / 道家で、仙薬を練る術
弄火(ろうか) 火をもてあそぶこと、火遊び
狼火(ろうか) のろし、狼煙
榴火(りゅうか) ざくろの花のこと
炬火(きょか) たいまつ、かがり火
烽火(ほうか) 警報や合図のためにあげる火や煙 / 兵乱・戦争のたとえ
燎火(りょうか) かがり火、にわび、燎燭




