番外編:二字熟語以外17 輿
輿迎え(こしむかえ) 輿入れのとき、輿を迎えること、またその人
輿乗り初め(こしのりぞめ) 正月に吉日を選んで初めて輿にのること
輿送り(こしおくり) 輿入れのとき輿を送っていくこと、またその人
輿地誌略(よちしりゃく) 世界地理を略述した教科書
輿地図(よちず) 世界を描いた地図、輿図
輿添え(こしぞえ) 輿に付き添って随行すること、またその人、こしぞい
輿入れ(こしいれ) 嫁の乗った輿を婿の家に担ぎ入れること、よめいり、婚礼
下げ輿(さげごし) 轅を腰のあたりに持ち上げて運ぶ輿
上げ輿(あげごし) 轅を上げてかついでいく輿
雲の輿(くものこし) 仏が乗り物にする瑞雲を輿にたとえて言う語
火の輿(ひのこし) 輿の中に小壺を入れ、火をともしたもの ※葬儀の行列に用いた
菖蒲の輿(そうぶのこし) 端午の節に宮中で用いるショウブを盛った輿
玉の輿(たまのこし) 貴人の用いる輿の美称 / 女性が結婚で得る富貴な身分
女は氏無うて玉の輿(おんなはうじのうてたまのこし)
女は家柄がいやしくても、容姿や運次第で富貴の人の妻になれる
氏無くして玉の輿(うじなくしてたまのこし)
女は家柄が卑しくても、美貌で貴人の寵を得れば貴い地位になる
香の輿(こうのこし) 葬儀のときに焼香の香炉をのせていく小さい輿
菖蒲輿(あやめごし) ショウブを盛って宮中の御殿の階のあたりに飾った輿
樽御輿(たるみこし)
酒樽を神輿のようにかついで祭りに加わるもの
もとは、神酒を神にささげた形と思われる
四方輿(しほうごし)
四方にすだれをかけたもの、上皇・摂関・大臣・公家・僧網などの遠行に用いる
白木輿(しらきごし)
親王・摂家・清華・大臣以上の乗った白木製の輿、白輿
葬儀用の白木造りの輿
梓匠輪輿(ししょうりんよ) 大工のこと
※梓人は建具師、匠人は木工職人、輪人は車輪を作る職人、輿人は車台を作る職人




