番外編:二字熟語以外9 夜
月夜ってつく単語が多すぎる
静思夜(せいしや) 静かな夜の物思い
夜のほどろ(よるのほどろ) 夜がほのぼのと明けるころ
夜の衣を返す(よるのころもをかえす) 夜の衣を裏返して寝る
※恋しい人に夢で出会えると信じられていた
夜の錦(よるのにしき) せっかくの功労や美事が空しく埋もれてしまうこと
夜の秋(よるのあき) 晩夏の夜に、秋めいた雰囲気があること
夜の帳が下りる(よるのとばりがおりる) 夜の闇に包まれる
夜の蝶(よるのちょう) バーやキャバレーで接客する女性、ホステス
夜の殿(よるのとの) 狐の忌詞
夜の目も寝ない(よるのめもねない) 一晩中寝ないで起きている
夜稼ぎ(よかせぎ) 夜に稼ぐ盗人
夜間男(よんまおとこ) 夜間に忍び会う男、情夫
夜光の珠(やこうのたま) 暗夜にも光ると言い伝えた貴重な珠
夜光の杯(やこうのはい) 白い珠で作った酒杯、一説にはガラスの杯
夜商い(よあきない) 夜の商い
夜中遊行(やちゅうゆうこう) 夢遊病
夜這星(よばいぼし) 流星の異称、婚星とも
夜半の煙(よわのけぶり) 夜立つ煙、特に火葬の煙
夜半の秋(よわのあき) 秋の夜中
夜半の嵐(よわのあらし) 夜吹く嵐/一夜にして桜花を散らす風
夜摩天(やまてん) 閻魔王の異称
夜鳴き鶯(よなきうぐいす) ナイチンゲール
夜目遠目笠の内(よめとおめかさのうち)
夜見たのと、遠方から見たのと、笠をかぶっているのを覗き見たのは、
女の容姿が実際よりも美しく見えるものである
夜離れ(よがれ) 男が女のところへ通ってこなくなること
暗夜の礫(あんやのつぶて) 防ぎがたいことにたとえる
闇夜の灯火(やみよのともしび)
困っているときに一番役に立つものに巡り合えること
切望しているものに巡り合えること
葦の一夜(あしのひとよ) 一夜
木の下月夜(このしたづくよ) 木の間から月光がもれてくる夜
卯の花月夜(うのはなづくよ)
卯の花の白く咲き月光の美しい夜/白い月光の比喩
暁月夜(あかつきづくよ) あかつきに月の見える空の状態
宵月夜(よいづきよ) 宵の間だけ月のある夜
星月夜(ほしづきよ) 暗夜に星の光が月のように明るく見える夜
星月夜の井戸(ほしづきよのいど)
鎌倉坂ノ下にある井戸、この井戸には昼間にも星影が見えたとされる
雪月夜(ゆきづくよ) 雪のある時の月夜
朝月夜(あさづくよ) 有明の月/月の残っている朝方
薄月夜(うすづきよ) 月の光がほのかにさす夜、おぼろづきよ
終夜灯(しゅうやとう) 夜通しつけておく明かり
可惜夜(あらたよ) 惜しむべき夜、いつまでも眺めの良い夜
天の足夜(あまのたりよ) 満ち足りた良い夜
生死長夜(せいしじょうや) 長い人生の迷いを夜の夢にたとえていう
無明長夜(むみょうぢょうや) 無明を闇の長夜にたとえていう
二夜の月(ふたよのつき) 8月15日の月と9月13日の月 ともに名月
秋の二夜(あきのふたよ) 9月13日の月 ※8月15日の月に対していう
秋の百夜(あきのももよ) 甚だしく長い秋の夜
闇の夜(やみのよ) 月のない暗い夜
冬の夜(ふゆのよ) 冬の寒くひっそりとした夜
秋の夜(あきのよ) 秋の季節の夜、多く夜の長いこと
春の夜(はるのよ) 春の短い夜
七日の夜(なぬかのよ) 7月7日の夜
夜一夜(よひとよ) 夜通し、夜もすがら
夕月夜(ゆうづきよ) 月の出ている夕方/夕方だけ月のある夜




