番外編：二字熟語以外2 槍・雨
槍下の高名（やりしたのこうみょう） 戦場で敵を突き伏せて首を取ること
槍合わせ（やりあわせ） 槍で突きあうこと、合戦
槍先の功名（やりさきのこうみょう） 戦場での功績、武功
引っ殺ぎ槍（ひっそぎやり） 先を斜めに削ぎ落してとがらせた竹槍
投げ槍（なげやり） 敵に投げつけるために使う短い槍
突捨て槍（つきすてやり） 人に突いたままでその場で捨ててくる槍
一番槍（いちばんやり） 一番に敵陣へ突き入れる人
雀の槍（すずめのやり） スズメノテッポウ
鳥毛の槍（とりげのやり） 鳥毛鞘の槍
気違い雨（きちがいあめ） 晴れたかと思うとだしぬけに降ってくる雨
空知らぬ雨（そらしらぬあめ） 涙
濡れぬ雨（ぬれぬあめ） 松風 ※松風の音が雨の降る音に似ているから
火の雨（ひのあめ） 火の粉が降り落ちること
花の雨（はなのあめ） 桜の咲くころ降る雨
寒九の雨（かんくのあめ） 寒九の日に降る雨、豊年のきざし
秋の雨（あきのあめ） 秋雨、秋霖、秋黴雨
心の雨（こころのあめ） 心が晴れやかでないこと
袖の雨（そでのあめ） 袖が涙でぬれること
黄梅の雨（こうばいのあめ） 梅雨
照り降り雨（てりふりあめ） 見定めのつかない雨
身を知る雨（みをしるあめ） 自分の身の程を知る雨、涙
時知る雨（ときしるあめ） しぐれ
催花雨（さいかう） 花の咲き出す頃に降る雨
養花雨（ようかう） 花が咲くころに降る雨
十風五雨（じっぷうごう）
十日に一度風が吹き、五日に一度雨が降る、天候が順風なこと
干天の慈雨（ひてんのじう）
ひでりのときに降るありがたい雨
苦しいときの救いや待ち望んでいたことの実現にいう
空の時雨（そらのしぐれ） 涙
小夜時雨（さよしぐれ） 夜降る時雨
木の葉時雨（このはしぐれ） 木の葉が散るのを時雨にたとえていう
五風十雨（ごふうじゅうう） 世の中が平穏無事であること
梨花一枝春雨を帯ぶ（りかいっしはるあめをおぶ）
梨の花が一枝、春の雨に濡れている、美人が涙ぐむさま
空梅雨（からつゆ） 梅雨の時期にほとんど雨が降らないこと、てりつゆ
翻雲覆雨（ほんうんふくう）
手のひらを上に向けると雲がわき、手のひらを下に向けると雨になる
人情の変わりやすいことのたとえ
朝雲暮雨（ちょううんぼう） 男女の情交
柴榑雨（しばくれあめ） はげしく降る雨
櫛風沐雨（しっぷうもくう）
風雨に晒せれて辛苦奔走すること、さまざまな苦労を体験すること
雨塊を破らず（つちくれをやぶらず）
太平の世には、雨も静かに降って土を壊さず、草木を培養すること
雨禁獄（あめきんごく）
白河法皇が雨のために法勝寺行幸が妨げられたのを怒り、雨を器に盛って獄に下したこと
雨栗日柿（あまぐりひがき）
雨の多い年は栗の出来が良く、ひでりの多い年は柿の出来がよい
雨乞虫（あまごいむし） アマガエル
雨降花（あめふりばな）
ホタルブクロ・ツリガネソウなど
※摘み取ると雨が降ってくると伝えられている
雨風食堂（あめかぜしょくどう） 菓子・飯・酒、なんでも食べさせてくれる食堂
雨夜の月（あまよのつき） 恋人の姿など、想像するだけで実際にはみられないこと
雨夜の星（あまよのほし） きわめてまれにしか見られないたとえ
雨はれて笠を忘る（あめはれてかさをわすれる）
受難のときが去ると、そのときに受けた恩を忘れてしまうこと
