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序章:女神の悩み

ここは神域と呼ばれる神の領域、その名の通り神の住まう世界。神はこの空間にて自身の管轄たる世界の管理をしている。神たちは自分に与えられた世界を自由自在に改変したり破壊したりする。生物達がどのように進化するのかと考えながら人や文明を見守るものもいれば、育て上げた知能あるものに自信を信仰させて喜ぶものもいる中には自身しかいない神の名を複数語って多様な宗教を作り争いの絶えぬ世界を作る者もいる。そんな神々の中に一人、先程からずっと困ったように「うーむ・・・」と声を漏らす女神がいた。

彼女の名前はファルマ、この神域にいる女神にして、《あ》と称された世界の管理人であった。『・・・おい待て何だその世界の名前!アホか!勇者でも(ああああ)だぞ!』と思ってしまうかもしれないが、その世界の名前は《あ》なのである。ファルマは大のめんどくさがり屋で、自身の世界を始めるときに「名前つけるのめんどいから《あ》でいいや」とか言って大事な世界に馬鹿げた理由で馬鹿げた名前を付けたのだった。流石に周りの神に『そりゃねぇだろお前・・・』と思われたが彼女は無駄に高位の神であった為に誰にも指摘されなかった。世界もファルマが世界を作る以前からあった世界である友人のミリアーナの《地球》と言う世界を[未来視]を使って除き見した際に見つけた[ゲーム]と言う娯楽を元に適当に作った。その為ファルマの世界は魔法やステータス画面のようなものが見れたり、龍やゴブリンなどといったいわゆる魔物というものが存在している世界になっている。もっとも作った本人は世界を作るだけ作って後は放し飼い状態でにして、他の神の世界たちから娯楽をかき集めて自室でぐーたらしているのであった。彼女は平和だっただろうがそんなのは長くは続かなかった。神々には決まった決まりがあり、その中の一つに2000年以上は世界を続けようという物があった。《あ》がちょうど800年に差し掛かった頃に、一ヶ月放置した味噌汁の鍋の蓋を開けるような気分で見てみると、世界が終わりかけていたのだ。《あ》では人類が作った国々の連合軍と、魔物が進化した魔人達を従える魔王が魔物たちを従えた魔王軍の争いが300年ほど続いていたのだ、争いの理由は食糧難であった。人は知性が高く、農作や畜産が盛んであったのに対し、魔物たちは知性が低いため簡単な指示しか聞けない。魔物達も自身の力が人間よりも強いのと、元々暴力的な考え方をしていたので「頭下げて下等な人間共に教えてもらうくらいならあいつらが作った食料を奪えばいいじゃん」と言う考えに至ったのである。結果、魔物が街を襲い、人がそれを追い払う。魔物を統べる王たる魔王が現れれば、世界の均衡を保つために勇者が生まれてくるのであった。50年周期で勇者と魔王が壮絶なる戦いをし、そのたびに人や魔物達が次々死んでいく。知性ある生物が666人以下になってしまった世界には《終焉》が訪れて世界が崩壊する。ちなみに決まりを破った神は罰として神域内で使えるお金であるフュールでw支払われる給料を半額されてしまうのだ。彼女が焦っているのはそのためである。給料を減額されると通販サイトの先月Amanogawaで購入した[各世界のゲテモノ一年分]の代金が払えずキャンセルしなければならないのである。神域での1ヶ月は世界の100年で《あ》は100年で《終焉》を迎えるアラートが鳴ってしまったのである。彼女は必死に考えて一つの結論を思いついた。

「他の発展した世界から誰か無理やりここに送り込もう。」と言いながら一人の男を自身の世界に送った。

これはそんな駄女神が作った世界のとある少年の話・・・

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