出会い
めっっっちゃ久しぶりに更新
出会いました。
[ S.M.160/宇宙紀160年 ]
「....S.M....?宇宙紀...?」
そこには、知らない年号が表記されていた。
長い年月が経ったのか、はたまたここは違う世界なのか、ひょっとかしてまだ夢の中なのか。
ヘルメットをポン、と叩いてみた。
「...夢、じゃない....」
どうやら夢じゃないらしい。
とりあえず全く見当のつかない年号は後で調べよう、と考え
周囲を観察しながらレール伝いに区画の中を船尾方向へ進むとまたしても大きな横開きの扉に出くわした。
衝突した時に空いたのか少し隙間が空いており、ふと中を覗いた瞬間、キラッと中で何か光るものが見えた。
「...光?...光だ!」
久しぶりに見た人工的な光に興奮し、食い入るように見るが正体が分からない。
もしかしたら通信できるものかもしれない!なんて勝手に思い込み扉を開けて中に入ろうとした。
―その時から、腰の青い球が少しずつ光を増していたが、扉へ固執するあまりそちらに気は向かなかったようだ。
「ぐうぅ.....!よ...っと!」
なんとか1人分ぐらい隙間を空けることに成功し、ギリギリで侵入する。中は真っ暗で光は一つしかない。
目の前にあったのは固定されずにフワフワと浮遊する幾つかの長方形の大きなケースだった。
長さは5メートルくらいだろうか。3メートルくらいの物もある。
そのうちの一つが規則的に光を発しており、先程の隙間からこちらに見せたのだろう。
光る箱に近づき調べようと触れたその瞬間。
一番大きな箱が青く、強く光り輝いた。
「―――!!!」
強い光に手を翳すが光は別の方から入ってくる。
あまりの光量に僕は堪らず目を覆った。
少しして、ちょっとずつ指の隙間を広げていくと光はある程度落ち着いていた。
目の前の箱が全て強い光を発している。それに加えて、腰にぶら下げた青い球も光を発していた。
「え?なんでこいつも」
フシュゥゥゥゥゥウウ.....
言い終わる前、光っている箱が音を立てて煙を吐き出した。
近い箱に恐る恐る近づくと静かな音を立てて蓋がスライドし開いた。
そこにあったのは——
――—―自分の3倍くらいはありそうな、鋼鉄の馬だった。
「これは・・・一体・・・。」
勿論生まれた時代に宇宙用バイクなんてものがあるはずもなく。
恐る恐る触れたその瞬間
キュィィイィッと音を立てて、そのが起動し始めた。
圧倒的に低速度...ッ