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Determination

作者: 柊 響華

詩的な何かです。

解釈はご自由にどうぞ

 前だけを見て進んできた。




 ただひたすら、振り返ることもせず




 前だけを見て。







 ふと、立ち止まってみれば






 一歩も自分が進んでいないことに気付いた。





 足につたが絡まり、進むことを阻んでいた。




 嫌だよ。




 進みたいんだ。






 前に行きたいんだ。






 手を伸ばして叫んだ。






「届きたいよ」






 あそこまで、届きたいんだーー。







 がむしゃらにもがいたよ。





 足掻あがいて、足掻あがいてーー





 必死に








 それでも足には鎖が絡まっている。






 手を伸ばして叫んだ。





「変わりたいよ」






 伸ばしたて手を握る者はなく







 頬を伝う涙を拭ってくれる者はいない。






 足を縛るそれに、傷付こうともその傷を癒す者もいない。









「嫌だよ。届きたいんだ」







 手を伸ばして






 声の限り叫んだ。






 倒れてもその体を起こす者はいない。







 それでもーー





「届きたいよ」






 声を張り上げて叫ぶよ。






「変わりたいんだ」







 足を引きちぎってでも進むよ。





 痛みに呻いても





 たとえ、傷だらけでも進むよ。






 地べたを這って






 どんなに汚れていたって







 前に進むよ。







 どれだけ、惨めな姿だとしても







「届きたいんだ」










 前を向いて手を伸ばすよ。








「変わりたい」






 足掻くよ。







 足掻いて







 足掻いて








「届くんだ」







 痛みに挫けそうになっても






 もがくよ。






 未来を掴んで叫ぶよ。







「必ず掴むよ。届いてみせる」





 声が枯れても叫び続ける。

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