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『霧島華音・転』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』 ~花子の章~
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『黒歴史ノート』 ~花子の章~ 序

世の中に『不思議』な事は結構ある。

例えば、『私の存在』がそうだし、先日、華音様が解決した『船幽霊もうれんやっさ』も・・・だ。

だから、そういう『不思議』を扱う『何でも屋』があるのは『不思議』じゃない。



私は、エネミーの剣の様な腕を駆使した攻撃を紙一重で回避する。

大ぶりな攻撃を放ったエネミーに、大きな隙が生まれた。

私は、そこにスキルを叩き込む。


「いっけぇぇ〜〜〜サウザントバースト!!」


槍による超々連続突き。

サウザントと言う名の通り、目で追えない程の速さの突きがエネミーに突き刺さった。


がくり


と、膝を落とすエネミー。


「華音様っ今です!!」


「アストラルランス。」


其れは、星の瞬き。

光の槍を放つ上位魔法である。


グォォォォォォォォォォォォォ


断末魔の雄たけびをあげ、エネミーは消滅する。


パパパパパーン


派手なファンファーレと共に、クエストをクリアしたと言うアナウンスが表示された。


「ふう、今回は何とかなったが、あの二人が居ないとグランドクエストは危ういな。」


「そうですね。漆黒さんと紅蓮さんはどうしたんでしょうね?」

「ここ何日かログインしていない様ですし・・・」


私はフレンドリストから、ログイン履歴を確認してそう言った。


「あの、廃人どもがなぁ?」


と、華音様は自分の事を大分棚に上げている。


「人の事、言えませんけどね。」


私の名は、〆裂光の騎士〆フロイライン〆花子〆。

そして、パートナーであるゴスロリ調の幼女(見た目だけ)は、《真なる深闇》《華音》様。

そう・・・私達は、パソコンの前でオンラインゲームをプレイしていたのである。


「花子・・・今、何時だ?」


「え〜〜と・・・」


私は、時計を見る。

針は、6時30分をちょっとすぎた所を差していた。


「・・・30時30分ですね。」


「・・・素直に朝の6時半だと言え。」


うっかり、徹夜してしまったようである。

まあ、このうっかりが連日続くのはご愛嬌だ。

『霧島華音』の営業時間は、あって無い様なものである。

華音様が、気が向いたら開店し適当な時間に閉店する。


「さて、休むとするか・・・」


「・・・そうですね。華音様」


そして、今日も・・・いつも通りの日が始まる。

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