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『霧島華音・転』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第2章 『船幽霊(もうれんやっさ)』 ~香奈の章~
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『船幽霊(もうれんやっさ)』 ~香奈の章~ 序

どうやらこの世の中には、『不思議』があふれているらしい。

例えばこの前、私が体験した『壺』。

そして、『魔術』というまるで小説の世界のようなチカラ

でも、一番『不思議』なのは・・・


「もっかなー今日、暇してる?」


双子の赤い方、知真だ。

勿論、青い方こと、葉和も一緒だ。


「え?ああ、ごめん、今日は華音さんの所に行くって約束しちゃった。」


「ちぇーそうかー」

「ほら、もっかな寮じゃん?、かおりんのトコ行く約束してたから拉致ろうと思って?」


「拉致失敗です。」


「いや・・・拉致って・・・」

「・・・あれ?、香織ちゃんは?」


ホームルームが終わった直後だというのに、既に香織ちゃんの姿は無い。


「むむ?何時の間に・・・」

「これは・・・まさか・・・」


「「まさか?」」


「あーん、みんなが来るから、お部屋片付けなくっちゃ〜」

「・・・という事に違いない。」


「香織さんは、普段から部屋が綺麗ですけど?」

「・・・姉さんとは違います。」


「ひどいよ!!葉和ちゃん!!」

「私だって、片づけしてるよ!!」

「・・・月1で。」


「ぷっ」

「知真ちゃんっもう少しまめに片付けようよ。」


「その通りです。」


「二人がいじめる〜〜〜」

「先生に言いつけてやる〜〜〜」


楽しい放課後。

友達との何気ない会話。


「あ、もっかなが遠い目してる。」


「へ?そんな事ないと思うよ?」

「でも・・・毎日が楽しいわ。」


「それは良い事です。」


「じゃあ、私達は一旦帰ってから、寮のかおりんのトコ行くからー」


「また、明日です。」


「うん、二人とも、また明日ね。」


そして、また明日と言って、友達と別れる。

そんな普通の日々。

それは、私が欲しくてたまらなかったものだった。

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