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『霧島華音・転』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第7章 『花の城の音姫』 ~海魔の章~
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『花の城の音姫』 ~海魔の章~ 序

世の中には、不思議な事はごまんとある。

『この世のモノ』からしてみれば、うちら海魔も『不思議』なものやろ?

うちらにしてみれば、『この世のモノ』だって不思議なんよ??

その中でも一番『不思議』なんは・・・前に見た、”あの少女”なんよね。



「すまないが、もう一つ頼まれてくれないか?」


『楔』の事を華音様にご報告に行ったうちに、華音様はもう一つと頼み事をしてきた。

うちらの一族は、華音様に多大なるご恩がある。


(はい〜華音様のご命令ならば・・・ですよ?)と、うちは内容も聞かずに引き受ける。

例え無理難題を突き付けられ、うちという存在が無くなるとしても、華音様のご命令には従う。

うちにはその位の覚悟はある。

うちの覚悟をくみ取ったのか、華音様は数枚の『符』を取り出した。

以前、『楔』を壊して貰った時に使っていた『符』のようやね。


御札これを使って、4つの『楔』を破壊して、もう一度此処に戻って来てほしい。」


受け取り、確認してみるとやはり以前使った物と同じようや。

此れならば、うちでも『楔』の破壊が出来る。


「それと、此れも渡しておく。」


(これは?)


・・・渡された物は、『鍵』の様に見える。


「『鍵』だ。其処に『祠』があるだろう?もし、此処に帰って来て『私』が居なかったら、この『鍵』で『祠』を開け中に入ってくれ。」

「其処に・・・『私』がいる。」


やはり、見た目通りの『鍵』のようやけど・・・


(華音様。華音様が居なかったらとは・・・?)


「言葉通りの意味だ。此処に居なかったら、『祠』の中に居る。」


(わかりましたぁ〜華音様の命、必ずや果たしてみせますぅ)


うちはその言葉に・・・それ以上の覚悟を感じた。

そう、華音様をもってしても、相当の覚悟がいる何か・・・があるという事や。

ならばうちは・・・

・・・必ず、『楔』を破壊してきます。

うちは『桜』の元を後にする。


『桜』は、妖しくも美しく咲きほこっていた。

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