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『霧島華音・転』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第5章 『学校の七不思議』 ~華音の章~
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『学校の七不思議』 ~華音の章~ 序

世の中に『不思議』な事は結構ある。

例えば『私』。そして『花子』。

そんな私達が『不思議』を扱う『何でも屋』をしているのは『不思議』じゃないのかもしれない。



この世とは、『現世うつしよ』。あの世とは『常世とこよ』。人の世。夜魅やみの世。

そのどちらにも、私の居場所は無いのだろう。

人に寄り添ってはいるが、私は・・・人では無いのだから。


「華音様?」


花子の声に、私ははっとして、意識を戻す。


「お茶が入りましたよ。」

「何か、ぼーっとなされてましたが?」


ずずず・・・

私は花子の入れたお茶を飲む。

現世うつしよ』に存在はしているが、していない。

それは、花子も同じ。


「花子。」

「もうそろそろ、香奈達にも話す時なのかもしれんな。」


花子は驚いたように動きを止める。


「・・・そう・・・ですね。」

「でも、きっと・・・香奈ちゃん達なら・・・きっと大丈夫ですよ。」


「・・・そうだな。」


私はさのやをほお張ると、お茶で一気に流し込む。


「さて、レベリングを再開しようか・・・『裂光』。」


「はいっ『深淵』♪」


私達は、何時もの様にオンラインゲームに興じる。

その時が来るのが怖い。

そんな感情を押し殺す様に・・・

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