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『霧島華音・転』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』 ~花子の章~
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『黒歴史ノート』 ~花子の章~ 終

「華音様、終わりましたね。」


「うむ。」


そのゲームの”本当の終わり”を望んでいたのは、直哉さん達だけでは無い。

私や華音様、そして一緒に戦ってきた戦友達。

皆が平和になった『アース』が見たかったんだ。

その望みが漸く叶った。


「まさか、こんな形で・・・なんてねぇ♪」


夢の終わり。

華音様が、『黒歴史ノート』に付く『付喪神つくもがみ』を祓えばそれで終わり。


「さて、他の者が起きる前に事をすまそうか。」


「はい、お祓いの準備をしますね。」


「花子。お祓いの準備じゃない。」

「神を移す準備だ。」


「え?『御神移し』です・・・か?」


『御神移し』とは、御神体を他の神社とかに移す神聖な儀式の事。

いや、まあ・・・付喪神も一応神・・・みたいな者ですけど・・・


「私達の夢を叶えてくれたんだ。祓って終わりと言うのは、ちょっとな。」

「それなりの御神体に移って貰い、祀るのが良いと思う。」


「え?むしろ御神体を作るんですか??」

「それって、『神創り』じゃ・・・」


「なに、ふさわしい御神体がうちにもあるじゃないか。」


そんなの有ったかなぁ??

華音様は、倉庫の方をごそごそとやっている。


「ほら、これだ。」


取り出したのは、SECAのゲームハード。

黒いボディに金色の文字が輝く、傑作ハードにして『ファンタジースターオンライン』の家庭機用がプレイ出来たハードでもある。

(とは言っても、私も華音様もPC版をプレイしていたのだが。)


「本当は白木を使うのだが、この付喪神にはこちらの方がふさわしいだろう。」


「・・・そうですね。」


こうして、華音様の手によって、『黒歴史ノート』は唯のノートになった。

そしてこの御神体は、『霧島華音』の一角に祀られる事となった。

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