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『願いが叶う壺』 ~花子の章~ 序
世の中に『不思議』な事は結構ある。
例えば、『私の存在』がそうだし、今、戦ってる『壺の悪魔』も・・・だ。
だから、そういう『不思議』を扱う『何でも屋』があるのは『不思議』じゃない。
銀座通り商店街、通称『ココロード』
昔は銀座の名の通り賑わっていたのだが、いまや見る影は無い。
その閑静な商店街の・・・
ドーン
その閑静な・・・
ドドーン
その・・・
ドドドーン
閑静なハズの商店街の片隅から大きな・・・爆発とも思える轟音が響いた。
が、商店街の人々は慌てる様子がない。
曰く、
「ああ、たまにあるんだよ。」
「もはや、名物に出来るんじゃないかな?」
「あ、でも、危なくはないよ。」
等々・・・
その場所は・・・
『霧島華音』
と書かれた看板に
『不思議な事、何でも解決致します。』
と書かれている。
此処は『霧島華音』、店主と同じ名前の『不思議』を扱う『何でも屋』・・・