表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

受講開始

キーンコーンカーンコーン

教室にはチャイムが鳴った。


 「さあ、太郎君、これからアブラ語を学びましょう。」


洋子先生は、どこからどう見ても日本人女性であったため、太郎は、洋子先生にそのアブラ語を学ぶことに少しためらってはいたが、どうやら、ここから出る方法など、無い様なので、太郎は素直にアブラ語を学び始めた。


この建物には、窓がなく、外がどういう風景をしているのかは、わからないようになっており、1番室から100番室までが、食堂や、寝室、ダイニング、そのほか、ショッピングモールなども完備されており、まるで、超巨大な大学の様な建物であった。


 「では、太郎君、まずは、この教科書に書いてある、アブチョウラ語、すべて丸暗記するまで、音読しましょう、では私が先に読みますので、ついてきてください。」


「俺、こんなの初めてだ。時間が掛かる。」

 

「大丈夫ですよ太郎君。何度も音読したら、いやでも覚えますから。」


太郎は言われるがままに洋子先生が、音読している教科書を見ながら、復唱した。

1時間ほどが経ち、休憩がはいって、太郎は、洋子先生に話しかけてみた。


  「洋子先生、この建物は、いったい誰が作ったんですか?」


  「ここは神聖な、場所です。もともとここには神様の住む神殿があったわけですが、

  神様は、人間が、この世界に誕生した時に、文化を繁栄させるために、教育施設を作ろうと、お思いになられたので、元あった神殿が、いまのこの建物として、作り変えられたのです。」

洋子先生はポケットからフリスクを取り出して一粒口にした。

「休憩時間には毎回一粒食べる。」


洋子先生は、椅子に座って、きりっとした目で、太郎を見つめながらそう語った。

  「神様は今、どこにおられるのでしょうか?」

太郎は尋ねた。


  「今は、空豆池におられます。太郎君も、この講義が終わった後に空豆池に行ってみてはどうでしょう。」

洋子先生は口をむにゃむにゃしながら言った。



  「空豆池・・聞いたことは無いな。ここからどの位の所にあるんですか?」

太郎はこの建物に入って以来、すっかりかしこまってしまい、洋子先生には敬語を使っていた。

  「受講を終了していただいた後太郎君にも行ってもらいますが

この建物を出て南西に約40キロ程の所にございます。」


  「40キロ・・・」


太郎はそれを聞いて、遠いとも思ったがその後すぐに近いなとも思った。


  「キーンコーンカーンコーン」


またチャイムの音が鳴った。同時に、次の受講が始まった。どうやら、休憩時間は10分間の様だ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ