第6話「操舵フロアーはまだなの?」
昨日はすみません。
それと新キャラは出せませんでした。
新キャラの紹介のみになってます。
操舵フロアーへ移動しながら和也はアテネに話しかけた
「そういえば、アテネがさっき話していたと思うんだけど
ヴィーナスに感情回路がついているんだよね?」
思い出したように和也がアテネに確認をとった
「はい、ヴィーナスは私が開発された後、
どのフロアーよりも先に開発され組み込まれました。
今まで要塞への感情回路を組み込むという概念がなかった為、
開発と各部門の説得が相当大変でだったそうです。
また、開発や予算捻出でも横槍が入るなど
ヴィーナス自体の研究も遅延したそうで。
しかし、佐代子様がヴィーナスに
感情回路を組み込むことを強く推進しておりましたので
強引に開発を進めてヴィーナスに組み込まれることに成功しました」
「母さんは、そこまで感情回路に拘ったのは何か理由があるのかな?」
「佐代子様は『要塞を争いや戦争だけに使用したくはない。
要塞だって何かをしてみたいと感じたり、
行動してみたいって思っても良いじゃない』とおっしゃっておりました」
「なるほどね・・・要塞だって色々と感情を持ってもって事か・・
戦争や争い事の道具で終わるのはもったいないよね・・・
本当に母さんらしい考えだよな・・・」
しみじみ和也は話した
「佐代子様はとてもお優しい方でした・・・
私も感情回路があり、とても良かったと心から思います」
「そっか、そう思ってくれているのか。
アテネ、ありがとう。母さんも喜んでいるよ。
しかし、アテネがすごく良い子なんだから
ヴィーナスもきっと良い子なんだろうね」
しみじみ和也は話した
「マスター、私は良い子ではなくアンドロイドです。
人間ではないので良い子はおかしいのではないでしょうか」
「俺からしたらアテネは人間そのものだよ。
喜怒哀楽があり心がある以上
アテネは誰がなんと言おうと俺と同じ、人間だよ」
和也はアテネの目を見ながら訴えるように話しかけた
「マスター・・・ありがとうございます。
その様に面と向かって愛の告白をしていただきして大変嬉しいです。
マスターお部屋に戻ってベットインしたくなりました。
今すぐに、部屋に戻りましょう!!ええ!!今すぐに!!」
アテネは興奮して和也に話す
「な、なにを言ってるんだよ!!あ、愛の告白って!!
俺はアテネは人間だっていっただけだよ!!
落ち着いて!!ね!!アテネ!!お願いだからさ!!」
和也は慌てて、アテネを説得する
「しかし、あのように情熱的に目を合わせて訴えかけられたらたら、
その様にしか思えません。マスターの告白されるなんて・・・」
アテネはうっとりしながらつぶやく
「アテネ、落ち着いてね。深呼吸をしようね」
和也はアテネを落ち着かせようと背中に手を当てて促した
「ああ・・・マスター・・抱きしめていただけるんですね・・」
アテネは熱にうなされたように顔を赤らめて和也を見つめる
「ち、違うよ!!落ち着いて!!操舵フロアーへ行って
外の様子が知りたいからさ!!お願い!!アテネ!!戻ってきて!!」
さらに慌てて和也はアテネに訴えかけた
「マスター・・・仕方ありませんね・・では、『あとで』お願いいたします」
アテネは顔を赤らめながら和也に訴えた
「へ?後で??いやいや、あとでとかそういうのではなくてね・・・
えっと、とにかくその・・・あの・・・
ま、まだ、操舵フロアーにはつかないのかな??」
慌てながら和也はアテネに尋ねた
「もうすぐつくはずですよ。操舵フロアーに
ヴィーナスのアンドロイドが待機しているはずです」
淡々とアテネは答えた
「お、怒ってるのかな・・・」
和也は小さい声で言う
「私は怒ってなどいませんよ」
アテネは怪しい微笑を浮かべて答えた
「そ、そう・・・な、なら良いんだけどさ。
そういえばヴィーナスのアンドロイドは
どのような感じの子なのかな??」
和也は疑問に思うことをアテネに聞いてみた
「そうですね・・・会って頂ければ
お分かりになると思いますが
ヴィーナスはよく『超巨大移動要塞ヴィーナスは大きいから
管理も大変だよ~」とよくぼやいております。」
アテネは和也に答えた
「なるほど・・・確かにこれだけ広いと大変だよね。
それぞれのフロアーに行くまでにも時間がかかるしさ」
和也は歩いている道のりを見ながら答えた
「確かにマスターは大変かもしれません。
私達アンドロイドはバーストを使えば
速度アップを行えますのでフロアー移動も苦にはなりません」
アテネは笑顔で答えた
「そうなんだ、速度アップすれば確かに早くつくよね。
なんとか、俺でも使えるような
早く着く様なものってないのかな?
これじゃあ、アテネに迷惑をかけちゃうしね」
和也はアテネにというかけた
「私はまったく、これっぽっちも迷惑なんて思えませんよ。
マスターと一緒にいるのは私にとって心の安らぎですから」
アテネは笑顔で答えた
「ありがとう。すごく嬉しいよ。
アテネにそういってもらえるのは嬉しいけど
やはり、なんとかしてほしいかもな」
困り顔で答えた
「そうですね・・・エレベーター自体はありますが
廊下部分ではまったく対応されておりません。
それに関しましてはこれからの課題ですね。
マスターがお目覚めになりましたので
気がついたことがあれば、私におっしゃってください。
できうる限り対応させて頂きたいと思います」
アテネは和也に優しく話しかけた
「アテネ・・・本当にあいがとう。頼りにしているよ」
和也は笑顔で答えた
「マスターのお力になるのが私の役目です。
マスターに付き従い、どんな事でもご命令ください!
もちろん、添い寝も・・・それ以上も・・・」
アテネは怪しい微笑を浮かた
「そ、それ以上って!!いや、ないよ!!そんな命令しないよ!!
や、やはり愛し合ってこそできる事だからね!!」
慌てて和也が否定した
「マスター・・・私はマスターを心から愛してますよ。
マスターは私が嫌いですが?」
アテネは上目遣いで涙を浮かべ和也に問いかける
「お、俺はアテネのことは嫌いじゃないよ!!嫌いじゃないから
涙を浮かべるのはやめて!!!」
和也はドキドキしながら答えた
「嫌いじゃない・・・好きって事ですね。嬉しいです」
アテネは怪しい微笑を浮かべた
「い、いや・・・あの・・・その・・・
あ!!ドアが見えてきたけど、あそこがそうかな??」
和也はごまかすように答えた
「チィ・・・はい、あそこから操舵フロアーとなります」
悔しそうにアテネは答えた
「今、舌打ちしたような・・・」
和也はつぶやいた
「マスター・・耳は大丈夫でしょうか。
やはり解剖しましょうか・・・」
アテネは和也をみながら答える
「い、いや!!気のせいだよ!!うん!!気のせい!!
ほら、早く行こうよ!!ね!!」
和也はドアへ走っていく
「あ、マスター!!待ってください!!」
操舵フロアーのドアの前についた
「では、マスターからどうぞ」
アテネは和也に先に入るように促した
「では、アテネ。先に入るね」
プシューと音がして操舵フロアーのドアが開き
和也とアテネは中にはいっていった
あああ・・・新キャラ出せなかった。
ただ、出すフラグは立てたから
次回では出せそうです。
感想がありますと
モチベーションがあがるのでよろしくお願いします
12/12 修正 黄金拍車 様、ご指摘ありがとうございます