第4話「要塞でかくない?」
なんとかかけた・・・
「では、超巨大移動要塞ヴィーナスに関してのご説明をいたしますね」
アテネは笑顔で話しかける
「おお・・・やっとか・・・」
「お待たせしまして申し訳ございません。
まずはマスターがなぜここにいるかの説明からさせて頂きます」
「病院から出た後にマスターはすぐに
このヴィーナスに運ばれて処置を行いました」
「えっ、薬を飲んで意識がなくなった後にかな?」
「はい、そうです。もともとヴィーナスと人体冷凍保存の開発は
佐代子様の指揮のもと行われていました」
「・・・母さんの・・」
「そうです。人体冷凍保存技術はすでに開発を完了しておりましたが
超巨大移動要塞ヴィーナスはコア部分などの
重要部分のみしか完成しておりませんでした」
「しかし、マスターのご病気が現在の医学では
治療を行える可能性は極めて低いと判明した事をきっかけに
急遽、人体冷凍保存室の完成を先行して行う事を決定しました」
「つまり、そこに俺が入ったということかな?」
「はい、その通りです。ヴィーナス内部に
人体冷凍保存室を設置を最優先し、内部の開発は
全ての処置が終了した後に行う予定に変更されました」
「また、人体冷凍保存室の制御と管理、
超巨大移動要塞ヴィーナス開発の指揮と
マスターの護衛を行う為に
日本で初めて開発されたアンドロイドである私が配備されました」
「なるほど、アテネが・・・」
「人体冷凍保存の処置が終了した後に
停止していた超巨大移動要塞ヴィーナスの開発を再開しましたが
ジャスティスの暴走により開発を一時中断し
大蔵様と佐代子様は迎撃と指揮を行うために出立されました」
「父さんや母さんは戦いに出たのか・・・父さんたちは生き残ったのかな?」
「大蔵様と佐代子様の指揮のおかげで日本人はかなりの数、
生き残ることができたそうです。ただ・・・・」
「ただ・・・やはり、父さんや母さんは・・・死んでしまったんですね・・・」
「はい・・・敵の数が多く、自衛隊だけでは民衆を逃がす事で
精一杯だったようです・・・」
「そうなんだ・・・でも、父さんと母さんらしいよね・・・」
和也は下を向いて悲しそうな声を出した
「でも・・・なぜ、この要塞は大きいのかな?重要部分しか
開発できていなかったはずなんじゃ・・・」
「それはですね、私が設計図を基に
姉妹アンドロイドを指揮し完成を行いました」
アテネは嬉しそうに答えた
「あれ??でも、ジャステスがアンドロイドを統括していたのでは・・」
和也は疑問を口にした
「それに関しましては感情回路を組み込む事で
アンドロイドが独自の判断が行える為に
外部からアクセスされる事がありませんでした」
「ジャスティスは外部システムを通って制御を行う為、
感情回路が組み込まれていますと統括されることもありません」
「もちろん、姉妹アンドロイドとヴィーナスにも感情回路が
組み込まれている為、制御されることはありません」
「なるほどね・・・・感情回路ってすごいんだね・・・」
「はい、このシステムは佐代子様が開発したものです」
「母さんってすごかったんだな・・・」
「この感情回路は戦争にアンドロイドを利用するのではなく
人間と共に生きてほしいと願いを込めて開発されたそうです」
「母さんらしいや・・・」
「私も感情回路があるおかげでマスターと
このように楽しく話せるのでとても嬉しいです」
「アテネ・・・俺もアテネと話せて嬉しいよ」
「マスター・・・このときめきは愛でしょうか!今すぐキスをしませんと!!
いや、ベットへ!!」
アテネは体をくねらせ、大きな胸で谷間をつくりながら和也へにじり寄って行く
「ちょ!!アテネ!!興奮しすぎ!!落ち着いて!!!」
「私はすごーく落ち着いております!!」
「まったく落ち着いてるように見えないよ!!深呼吸して!!
まだ、ヴィーナス内部の説明とか聞いてないし!!」
「そのような事は後でで!!」
「いやいや、アテネ!!先に!!先にお願い!!」
「そうですか・・・仕方ありません・・・何がお聞きになりたいのですか?」
「ヴィーナス内部に関してだよ・・・」
和也は冷や汗を拭きながら答えた
「わかりました。では、超巨大移動要塞ヴィーナス内部の説明を行います」
「ヴィーナス内には、開発フロアー、農耕フロアー、
住居フロアー、操舵フロアーなどフロアー別に分かれております」
「まずは開発フロアーですがこちらは兵器から家電まで全て自動で生産されます。
また、アンドロイドやEDKの生産もそこで行われます。
ジャスティスに対抗する為に色々作られていると考えて頂ければ問題ありません」
「なるほどね・・・」
「次に農業フロアーですね。こちらは字のごとく野菜や動物の飼育などが行われています。
私たちアンドロイドには関係ありませんが
マスターの食事が生産されていると考えてください」
「食料品がそこで作られているのか・・・」
「次は住居フロアーですね。このエリアーでは
最大5万人まで収容することが可能です。
要塞ですので戦う為の兵士もこのエリアで生活することになります」
「そうか、要塞だもんな」
「つぎは操舵フロアーですね。このエリアーは
ヴィーナスの制御室などが含まれます。
字のごとくなのでわかりやすいかと思います」
「確かにね・・・しかし、結構大きいね・・・エリアー自体はこれで終わりかな?」
「いえ、細かい部分ではまだありますが、
たとえば、倉庫や戦車などを止める場所などがあります。
ですが、大まかに分けると以上となります」
「なるほど・・・でかすぎだね・・・なんか迷いそうだな」
「マスターが迷うことはありません。私がいつも一緒にいますので」
「えっ、いつも??」
「はい、いつもです。どこでもです。どこまでもです!」
「そ、そう・・・」
「では要塞の説明も終わった事ですし・・・そろそろ・・・」
アテネは体をくねらせ、大きな胸で谷間をつくりながら和也へにじり寄って行く
「え、え、え、!なんで寄って来てるの!!」
「マスター・・・分かってるくせに・・・」
笑顔でアテネが寄って来る
「えっ、え・・・え!!!」
「ふふふふふ・・・」
アテネがさらによってきて・・・そして和也と重なった・・・
なんか、難しいですね・・・
アテネがどんどん変になってきた・・・肉食系かな・・
捕食された和也はハーレムを作れるのか・・・