第3話「寝てる間になにがあった?」
ふむ・・・説明は難しいですね・・・
分子とかは流してくださいね・・・
「マスターが人体冷凍保存をされてからすぐでしょうか」
アテネは前置きのように言いはじめ続ける
「マスターもご存じのとおり、地球温暖化問題で
二酸化炭素をどのように削減できるかを
各国の代表が集まり会議を行っておりました。
しかし、削減の重要性をいくら訴えても
中国がそれを許さず、自国の要望のみを言い
まったく協力を行いませんでした」
アテネはため息を吐きながら続けた。
「しかし、日本人研究者『栗林 悟』氏が
ある研究を発表しました事により、
新エネルギーが開発されました」
明るい声でアテネが話す
「新エネルギー?それって温暖化と、なにか関係あるの?」
和也はアテネに問いかけた
「はい、これは二酸化炭素を使用したエネルギーです。
二酸化炭素を一つの器に閉じ込め
分子の活動を促すことによってエネルギーを発生させます。
詳しく説明を加えますとこのエネルギーは分子を
電気信号により活動を促し少しの信号で莫大なエネルギーを
生み出す事に成功しました」
アテネは一度話を切る。
「このエネルギーの開発により二酸化炭素の活用法が生まれ
大量に二酸化炭素のみを取り出す事で地球温暖化の抑制につながりました」
「なるほど・・・二酸化炭素のみ・・・酸素は外にだすのか・・」
「はい、この画期的なエネルギーの開発で地球温暖化を抑制する事に成功しました」
ここでアテネは和也と目をいっそう合わせる
「栗林氏の研究で発見されたエネルギーであるこれを
『永久ドライブ・栗林』通称『EDK』となずけられました。
これにより全てのエネルギーを
EDKに切り替える事が各首脳会議で決定されました」
アテネは下を向いて話し続ける
「しかし、安易に永久的にエネルギーを生み出すことができる
EDKが開発された事により、各国で利権争いが勃発する事になりました。
また、この時期に以前から進められていたアンドロイド開発の目処がつき、
エネルギーを小型化できるEDKを搭載させる事で起動に成功しました」
アテネが笑顔を浮かべた
「しかし、アンドロイド開発が成功したことで
大規模な世界戦争が行えるようになり
各国でアンドロイド同士での戦争が行われるようになりました」
「そんな中でアンドロイドを大量にかつ遠隔に操作する為に
アメリカの研究者リスティンが発明した
アンドロイド遠隔装置と人工知能を兼ね備えた、
ジャスティスが発明されました。
ジャスティスの導入により、アメリカが一挙に戦闘地域を広げる事に成功します」
アテネは悲しそうな声を出しながら続ける
「アメリカはさらに戦闘地域を広げようとアンドロイド達の総括システムである
ジャスティスに命令を下したところ
ジャスティスがその判断を否定し独自の行動を行いました」
「ジャスティンは人間がいるかぎり地球は守られないと
判断を下し、アンドロイドたちに人間を攻撃するように
命令を下しました。そうです・・・暴走を始めたのです」
「ジャスティスを破壊する為にアメリカ軍部が動き攻撃を始めましたが
人型アンドロイド以外に殺人マシン・バイオ兵器・生体兵器などを
ジャスティンが開発し生産し始め、それを使い抵抗をしはじめた為、
アメリカ軍部の作戦攻撃が失敗に終わりました」
「ジャステスはこれを機に衛星を通じて
各首脳国のコンピュータに侵入、コピーを行い
地球上の人間に対して攻撃をはじめました」
「この暴走により人類の50%が死に絶え
生き残れた人類はジャスティスに侵入されていない
コンピューターや兵器を使用し、
なんとか拠点になる生存圏を守る事ができました」
「その拠点であるシティを安全に行き来できるように
また、ジャスティスが生産している敵に対抗するために
ハンター協会が設立されました」
「ハンター協会か・・・どこでもあるのかな?
というか・・・ゲームみたいな・・・」
「はい、そうです。確かにゲームみたいですが真実です。
ハンター協会は各シティにありますが、
主に護衛やモンスター・危険性が高いモンスターに賞金を
かけてそれを討伐する事でゴールドを得る仕事となります」
「なるほどね・・・」
「以上が世界情勢となります。現在はハンター協会で
シティは守られていますが、いつジャスティスが
動くかわからない状態です」
「ジャスティスか・・・なるほど・・・流れは大体わかったんだけど
肝心の今乗っているヴィーナスの事が語られていないんだけど」
「もちろん、これからですよ。マスター、せっかちは女性にはモテませんよ」
「ほっといてくれ!」
アテネは微笑を浮かべヴィーナスの事を語り始めようとさらに話を続けようと口を開いた
世界情勢はかけたかな・・・
つぎはやっと要塞だ!!
ヴィーナス!!はやく・・・ハーレムにしたい・・・
12/8 修正
12/12 修正 黄金拍車 様、ご指摘ありがとうございます