第9話「外の景色はすごくない?」
なんとか、書けました。
いやいや、外に出れない・・・
説明ばかりですみません。
「お兄ちゃん、どうしたの??」
ヴィーは驚いている和也に問い掛けた
「い、いや・・・外がこんな状態だとは
さすがに思わなかったから・・・」
和也はヴィーの話を唖然とした状態で答えた
「マスターが思っている以上に、ジャスティスの攻撃は苛烈でした。
現状ですと砂漠が大陸の5割を占めております。
マスターが今見ています景色が
普通の状態だと思っていただいて問題ありません」
アテネは淡々と和也に話しかけた
「そうなんだ・・・5割か・・・
全ての大陸が砂漠って訳ではないんだね。
ならば、自然もないわけではないのか。
でも、聞く限りじゃ人が住むに適した土地は少ないんじゃないかな?」
和也はアテネに質問をした
「ジャスティスが開発した生物兵器や
環境に適用する為に遺伝子操作で生まれた人類が
自然を管理している為、まったくないわけではありません。
また、人が住む場所では、基本的にオアシスや井戸がありますので
水の確保と自然の維持はできているようです」
アテネは和也の疑問に答えた
「なるほど・・・ないわけではないのか・・・
あれ?今、会話にでてきた遺伝子操作で生まれた人類って
初めて聞くけど、それはなにかな?」
和也はアテネにさらに質問をした
「ジャスティスからの攻撃に既存の兵器だけでは
対抗できないと上層部は考えたようです。
そこ攻撃に対抗する為に、人間とアンドロイドだけではなく
遺伝子操作で色々な種族を生み出しました」
アテネは和也の説明に答えた
「ふむ・・・どんな種族がいるのかな?」
和也はアテネに尋ねた
「そうですね・・・代表的な種族ですと獣人になります。
人間の遺伝子と動物の遺伝子を掛け合わせる事により開発されました。
人間に比べれば、全体的な身体能力が高いのが特徴です」
アテネが和也の質問に答えた
「なるほどね・・・会ってみたいね・・獣人か・・・」
和也はしみじみ答えた
「うんとね!お兄ちゃんには外に行ってもらうつもりだから
きっと、会うことができるよ!!」
ヴィーが和也にそう伝えた
「え?外に俺が行くの?何でかな?」
和也はいきなりの事に戸惑いながら答える
「お兄ちゃんには説明したと思うけど
このヴィーナスはお兄ちゃんの為に
作られたという話しをしたよね!」
ヴィーは和也に尋ねる
「ああ、それは聞いたよ」
和也は答えた
「現在、ヴィーナスにはアテネお姉ちゃんと
ヴィーも含めてアンドロイドしかいないんだよ!
これだとヴィーナスを維持する事はできるんだけど、
ジャスティスに対して攻撃を仕掛けるには戦力不足なんだよね!
確かに、アンドロイドを増やせば何とかなるかもしれないけど
やっぱり、人間あってこその世界だからね!
お兄ちゃんも一人だけ人間では色々と大変だとおもうんだ!
それに佐代子様が『和也が目を覚ましたら信頼できる仲間を探すようにね』
と伝えるように言われていたからさ!」
ヴィーは和也に話した
「確かに、俺だけが人間だと色々あるかもな・・・」
和也はヴィーの話に答えた
「マスターは私が信頼できないんですか?」
アテネは涙を潤ませながら和也に問い掛けた
「い、いや!そんな事は絶対にないよ!
アテネやヴィーはすごく信頼できるけど、
人は多いに越した事はないからね!」
和也は慌ててアテネに話しかけた
「そうですか。マスターに信頼されているのなら良いのです」
アテネは笑顔で答えた
「うーーん、あれ??でもさ、俺が外にでなくても
要塞が移動する事ができるんだから、
そのまま移動すれば良いんじゃないかな?」
和也はヴィーに質問をした
「それができればよいんだけど・・・お兄ちゃん・・・ごめんね。
ヴィーナスを動かすには、今の人員と材料じゃあ全然足りないんだよ!
それに、すごく大きな問題があるよ!
この巨大な要塞がシティに近づいたら
ジャスティスの新兵器化と思われて攻撃をしてくるかもしれないんだよ!」
ヴィーが和也の質問に答えた
「確かに、超巨大要塞って言うぐらいだからね・・・
山が動いてきて接近してきたら、ジャスティスの新兵器化と
思われても仕方ないか・・・」
和也は納得して話した
「それに、お兄ちゃんが目覚めるまでの間、
ジャスティス以外で新兵器って開発されていないからね」
ヴィーが続けるように話した
「そうか・・・これだけ荒れ果てていたら開発する事もできないか」
和也は納得するように話した
「その通りだよ!だから、ヴィーナスではシティに近づく事ができないんだ!
まあ、材料が足りないからどちらにしても移動することができないけどね!」
ヴィーは和也に話しかけた
「ふむふむ・・・なるほどね・・・
じゃあ、どうやって俺はシティとかに行けばよいのかな?
まさか・・・徒歩って事はないよね?」
和也はヴィーに尋ねた
「ははは!お兄ちゃん面白い事いうね!!
そんな事したらお兄ちゃんが死んじゃうよ!
もちろん、お兄ちゃんにそんな無理をさせない為に
移動手段はちゃんと用意してある!」
ヴィーは得意げに話した
「よかった・・・さすがに徒歩でこの世界を歩くのはきついからね」
和也は安堵しながら話した
「それは、どんな移動手段かというとね!!
ジャジャーーン!ヴィー特性のお兄ちゃん専用戦車を作ってあるよ!
車庫に行ってもらえれば見れるからね!!」
ヴィーはさらに得意げに話した
「なるほどね。戦車か!軍事訓練と演習以来だな!
しかし、楽しみだな!!本当に久しぶりだからな!
でも、操縦とかは大丈夫かな?一般的な戦車に関しては
訓練や実施でやったことがあるけど・・・」
和也は楽しそうに答えながら疑問を口にした
「マスター、操縦に関しましては私が同行する為、特に問題ないかと思われます。
また、操縦も既存の戦車と変わりませんので問題ないかと思います」
和也の質問にアテネが答えた
「そうか!!なら問題ないね!アテネは俺と一緒に行くか!ヴィーはどうするのかな?」
和也はヴィーに尋ねた
「ヴィーはヴィーナスの管理と守護があるからいけないんだよ!
お兄ちゃんがマメに帰ってきてくれると嬉しいな!」
ヴィーは和也の質問に答えた
「なるほど!分かったよ!ヴィーナスにはマメに帰るようにするな!
しかし、それだとアテネと二人旅になるのか・・・」
和也は力強く答えた
「マスターは私と二人は嫌ですか?」
アテネは上目遣いで和也に尋ねた
「そ、そんな事ないよ!アテネがいてくれて心強いなって思うよ!
アテネには色々と苦労をかけるかもしれないけど、よろしくね!」
和也はアテネに頭を下げた
「私はマスターの為だけに存在しております。苦労などありません。
いえ、あるはずがありません!そう!マスターあっての私です!!」
アテネは自分の世界に入り一人で語り続けた
「あ、ありがとう。アテネがいてくれると本当に助かるよ」
和也はちょっと引きながら答えた
「じゃあ、お兄ちゃん!車庫に行こうか!戦車を見せてあげるね!
お兄ちゃんの用意ができたら出発してもらわないといけないしね!」
ヴィーは二人の会話に割って入り話した
「あ、そうだね!じゃあ、車庫に案内してもらえるかな?」
和也はヴィーにお願いした
「うん、お兄ちゃん、分かったよ!アテネお姉ちゃんも車庫に行くよ!」
ヴィーはアテネに話をふって和也と歩き始めた
「あ、マスター!ヴィー!待ってください!!」
アテネはヴィーと和也を追いかけて車庫へ移動をはじめた
次回は戦車の登場!!
要塞が超巨大なんだから、もちろん戦車は・・・
楽しんでもらえてるのか心配です・・・
感想など頂けるとモチベーションがあがるので
よろしくお願い致します。
あ!ちなみに、良い戦車名も募集しております。
超巨大戦車予定、メイドイン日本なので日本名で
募集します。良い名前が採用したいと思います。
ちなみに主人公の戦車で採用されなくても
本文中に入れる可能性があいます!オリジナルって良いですよね!!
12/20 修正 黄金拍車 様 ありがとうございます