プロローグ
初めてなのでお手柔らかにお願いします。
西暦2100年、在日米軍の度重なる不祥事に伴い
日本政府は在日米軍の排除を決定する。
これを受けてアメリカが抗議行動を行うが、
ある日本人の演説により反発運動が各地方で起こり、在日米軍を撤退させた。
撤退した基地は自衛隊の基地に再利用され軍事拡大を行うことに成功する。
在日米軍の排除を成し遂げる事ができた功労者の
「不知火 大蔵」が軍部の最高責任者へ就任を果たす。
この物語は「不知火 大蔵」の息子である
「不知火 和也」が織りなすファンタジー・・・なのかな・・・
雪がちらつきはじめている季節の
とある病室で医師からある病気の告知をされている家族がいた。
そう主人公の「不知火 和也」と両親である。
「あなたの病気は現代の科学では治療することができません。
また、これから治療を行える可能性は極めて低いと思います」
医師が沈痛な面持ちで話はじめた。
「息子は・・・息子は・・・まだ、18なのに・・・」
和也の母「佐代子」が涙を流しながらつぶやく
「佐代子・・・」
大蔵が佐代子の肩に手をおき慰めように引き寄せる。
「父さん、母さん・・前からそうじゃないかと思っていたよ・・・」
ため息をつき、和也は話を続ける。
「大学を飛び級で卒業し大学院で博士号もとれた。
父さんの軍部で訓練と戦略、戦術も学ぶことができた。
濃密な人生だったと思う・・・それなりに良い人生だったよ・・」
明るい声で和也は話した
「和也・・・私は・・私は!!」
佐代子は興奮して話す。
「佐代子!落ち着きなさい!先生・・・家族だけにして頂けますか・・」
大蔵が佐代子に強く言いきかせる
「わかりました・・・私はナースステーション近くにいますので終わりましたら
お声をおかけ下さい」
医師はそういい、病室を出て行った
「和也・・・よく聞きなさい。佐代子も興奮せずに最後まで聞くように」
唐突に大蔵が語り始める
「私は軍部の最高責任者としてあるプロジェクトを行っている。
いわゆる人体冷凍保存といわれるものだ」
「和也の病気は現在の医療では治せない。しかし、未来で治せる可能性が
あるかもしれない。私はこれに掛けたいと思う。和也はどうしたい?」
和也は衝撃を受ける。確かに未来なら治せるかもしれない。でも・・
「父さん・・・それは確実に治るかはわからないよね?」
「確かに可能性は低いかもしれない。でも、0%ではない。どうせ治らないなら
かけてみてはどうだろうか。佐代子はどうだろうか?」
「私は・・・私は・・・和也がずっと苦しむならば、それにかけたい・・・」
「母さん・・・・俺の為に考えてくれる両親がいて本当にうれしいよ。
分かった!父さん、俺もそれで生きることにかけたい!」
「わかった。先生には伝えておく。後で軍部のものがある施設に運ぶから
そこで行おう!準備は大丈夫か?」
「俺はいつでも平気だよ!」
「では、ずぐに手配を行う!佐代子は先生に連絡を」
「わかりました。先生には私から話を通します」
大蔵と佐代子は急いで病室を出て行った。
病室に静寂が訪れたのもつかの間・・・ノックの音が聞こえる
「どうぞ・・・」
和也はノックを聞いて答えた
「失礼します。軍部から参りました、斉藤 正治と申します。
すぐに移動を開始したいんですが大丈夫でしょうか」
「俺は構いません。持っていくものもないですし、服もこのままで良いのならば」
「問題ありません。では、ご案内します」
病室から病院の出口へと歩き始める。
「これから移動する場所は特殊施設になりますので
関係者以外は入れません。施設のものには触れないでください」
「わかりました。ここから近いのでしょうか」
「はい、入り口で専用の車があります。そこで投薬を行います」
「わかりました。」
病院の入り口に着くと大きなワゴン車が止まっていた。
「どうぞ、お乗りください」
正治はそういい、車の扉を開けて和也を中へ促した。
「わかりました。宜しくお願い致します」
和也は車に乗りこむと
「ああ、そうでした。これが例の薬です。水は横にあるので、お飲みください」
「あ、わかりました。では・・・」
和也は薬を服用し・・・そして意識がなくなった
メタルサーガなどの設定が入りますが・・似ている世界観と設定と思っています。また、更新などは遅いと思います。要塞は・・・次の予定です。