地獄の中の天国
2030年、僕は牢獄の中に閉じ込められていた。
何か悪いことをしたんじゃない。
すべてはこの世界のルールのせい。
違和感は物心ついていた時からあった。
親も近所の友達もそうだ。
何か得体のしれないものを信じている。
なぜそんなことを言うのかわからない。
僕は社会人になりたてのころ人を殺した。
理解できない事ばかりを言うやつで、僕をおとしめようとしてるんじゃないかと思ったからだ。
今こうして牢獄に閉じ込められているのも、あいつの策略なんかじゃないかと思っている。
10年後、僕は外に出られた。
仕事先である女性と出会い、結婚して子供も生まれた。
それで全ての疑問がつながり解決した。
すべては幸せのためだということに気付いた。
みんなは幸せを追い求めていたんだということに気付いた。
僕は今までみんなにしてきたことを思い返し後悔した。
この世界の疑問は分からなければ地獄だが、気付けば天国になることを知った。




