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オラクルレコード  作者: よこつ”仁翁
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-神託の継承者-

皆様へ、

人の心の奥深く、我々が普段言葉にしづらい感情や思いを、この物語を通じてお伝えしたいと思い筆を取りました。この作品は、笑いや冒険の中にも人間の繊細さや葛藤を織り交ぜております。


私、おもしろおじさんとしては、コミカルでエッチな要素も加えつつ、人の心の中の「温もり」や「切なさ」を大切にしています。神話やファンタジーのキャラクターたちを通して、人間の深い感情や情緒を感じ取っていただけたら幸いです。


では、物語の扉をゆっくりと開けて、その奥に広がる世界を楽しんでください。



意外と人生は、些細なことで満たされているのかもしれない。

多くを望み、叶えた結果が幸福だとは限らない。


そんなことは戯言だと。何も成し得ない人の負け惜しみだと。

人は、そう言うかもしれない。


でも、何かを得て何かを成せば全ての人が幸せだと感じているのだろうか。

生まれてきてよかったと思いながら本当に生きてるだろうか。


理想だと思う人と結婚しても離婚する人だっている。

がむしゃらに働き、出世し、部下がいくら増えてもさらに上から言われたことをやるだけ。

言われるがまま勉強して大学に行っても安月給で朝から晩まで自由な時間なんてない。


「望み」が光なら結果が「影」になることだってあるのかもしれない。

もしも、そんな未来が待ち受けてるなら、望まず、小さな幸せだけを摘み取って生きていた方が幸せだ。


・・・それでもこの狭い世界で僕たちは繋がり、比べながら生きている。

人と比べ、何かを望み、何かを得ることでしかこの時代では生きていけない小さなどんぐりの集まりだ。

社会の尺度で、自分の価値や位置を測っては、人を疎み、人を妬み、人を羨む。


勝手に自分で基準を書き、消してはを繰り返しながら焦燥に苛まれている。

僕たちは、満たされることのない欲に悶えながらも孤独の中で感情や欲望に翻弄されながら生きていくしかない。


【真に生きる】とは一体なんなのだろう。


時代の中で翻弄されながらも背負う宿命を目の当たりにした時、人は何を思い、誰を想うのだろう。

この物語は、そんな時代に生まれた僕たちと神々の宿命と孤独の物語。


プロローグ


砂煙が渦巻いている。


膝をつき、傷でボロボロの少年が姿を現す。


「はぁ、、はぁ、、はぁ、、」


その瞳は、前方に真っ直ぐ向けられていた。


砂煙がだんだんと晴れていき、眼差しの奥にいる影を捉える。


驚いたような、悲しむような表情を少年が見せる。

「なぜ、、なぜ、、あなたが、、、」


老人が語りかけた。

「・・・お主らには申し訳ないと思っておる」


その時、背後から声が聞こえた。

「菩提心掌・ドグマ(ボダイシンショウ - ドグマ)」


ものすごい勢いで何かが横をかすめ、前方の通っていく。

老人と何かが衝突したその瞬間。


乾いた金属音のような轟音と共に途轍もない衝撃波が走り、突風が全てを吹き飛ばした。


幽影界断ユウエイカイダン

そう声が聞こえた直後、周囲に亜空間結界のようなものが生まれた。


風がやみ、顔を上げると結界の先に誰かが立っている。


「ジジィ、テメェー何をしてる!」


「お主か。相変わらず規格外の神技シンギじゃのぉ。」


「そんなこたぁどうでもいんだよ。

テメェが何をしてるかって聞いてんだよ、ジジィ!」


「お主が事象に興味を持つのは珍しいのぉ。じゃが、なぜじゃ?お主には関係のない事じゃろおて。」


別の声が聞こえた。

「お主がなぜ裏切ったのかは知らんが我らの敵だと思おてよいのか」


「フォッフォ、見たまんまじゃて。オーディンよ。」


「なぜですか。。。なぜ!」

様々な感情を滲ませながらカイトが言い放った。


「フォフォ、カイトよ、今さら聞くまでもなかろうて。

これは、人間と神々が望む世界を作るためじゃ。」


その時、誰かが名前を呼びながら駆け寄ってくる。

「カイトー!」

「シオリ」


シオリがカイトの元に駆け寄り、カイトを支えた。

「カイト、大丈夫?」


「大丈夫だよ。でも、どうしてこんな。。。」

カイトが俯いてそう言った後、顔上げてゼウスを睨みつける。


「フォフォ、神託に選ばれしものたちよ、お主らの覚悟を示すのじゃ」

皆様、この度は深い感情の渦の中を旅していただき、心から感謝いたします。人としての喜び、悲しみ、そして葛藤を、神話やファンタジーの舞台上で体験していただきました。


おもしろおじさんの名の下、少し風変わりなキャラクターたちを通して、真実の人間性を描写しようと心がけております。物語の中で触れた情緒や人間らしさが、皆様の心に少しでも響いてくれたら幸いです。


この物語と共に過ごした時間が、皆様にとって価値あるものであったことを願っております。そして、次回の作品でも再び、心の深い部分を共有できることを期待しております。どうか、温かな心で待っていてください。

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