第四話 びゃくとこく
振り向くとそこには漆黒の髪、瞳、服の少年と純白の髪、瞳、服の少年がたたずんでいた。
『あれ?聞こえなかったかな。ねえ、こく。』
黒い少年のほうはこくと言うそうだ。
『ふりむいてるってことはきづいてるとおもうよ。』
『えーボクはもっと〈うわぁ!〉とか〈誰だ!〉って言われると思ったのにー』
なんだこいつら。そう思った。
『えーっとようこそあろぉんわあるどへ。歓迎するよ。ボクはびゃく。相方のこの黒いのはこくだよー。』
「ここはどこですの!いいから家に返してくださいまし!」
隣にいる少女が叫んだ。
びゃくが言う。
『うーんゲームをクリアできたら返してあげるよ。』
『ただし、ゲームがクリアできたらだけど。』
近くの少年が言う
「ゲーム?」
びゃくが答える
『君たちは自分の分身とあってからここに来たでしょ?』
「!」
なんでわかるんだ!?
『んー?ここはぼくの世界だからわかるんだよ?ここで何が起きたかもわかるよ~基本的には秘密にするけどね。』
あの桜色の髪の少女が言う
「で、ゲームって何?」
びゃくが答える。なんなんだろうこいつ。
『孤独になるゲームだよ。君たちの分身をいなくして、自分は自分一人にすればいいんだよ。』
『じゃあ、いまからえんかつにゲームがすすめられるようにじこしょうかいをしてもらおうか。』
『あ、言い忘れてた。期限は7日だよ。そして君たちのサポートをしてくれるこの子たちはホプラグメントっていうんだよ~』
『じこしょうかいはそこのあいのこからとけいまわりで。』
【トケイマワリ】
【ガンバッテ】
ここからぼくたちの地獄の一週間が始まったんだ。