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星空色の魔法使い  作者: たいさ
8/20

刀(序)

「事件が、起きたんだって」


電話で伝えられた内容を聞いたとき、チャンスだと思った。

犯人はまだ近くにいるはずだ。今なら、止められるかもしれない。


「学校周辺で起きたんだろ? それ以外の情報は無いのか?」

 

彼女は静かに、首を横に振った。


「無いの。電話で言われたのはそれだけ」


「……分かった」


俺は自分の部屋へと戻ろうとした。


「一樹君は、どうしたいんですか!」


少し立ち止まって、答えを口に出した。


「俺は…真実が知りたいんだ」


部屋に入ると、俺はすぐに制服から普段着へと着替えた。

ジャケットを羽織りながら階段を駆け下りて、玄関

へと突き進む。


「何が起きるか分かりません。……気を付けて」


「あぁ、行ってくる」


自転車には乗らず、走って家を飛び出した。 

学校のステッカーが貼られた自転車なんかに乗って行ったら、騒がれてしまう。

━━━━急がなければ。

十字路を曲がって、小さな公園を通りすぎ、横断歩道を進んで長い坂道を上りきれば学校の近くだ。


「絶対に、見つけ出す!」


決意を胸に走り出した。

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