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赤ずきんとシンデレラ

アマニカイ国、メロディーハロウディ州

「フラワー!次は、こっちをやって!」 

「は、はい!」

「フラワー!」

「は、はぁい!」

みなさん、こんにちは。私はフラワー=ファルバ-です!因みに、年は13…だけど、学校に行っていないの…まぁ、この話は置いといて、私は義理の叔母さんの家に住まわせてもらっているの…毎日家事ばっかりで大変だけど、住まわせて貰ってるんだから当たり前だよね。

「何ボ-ッとしているの?さっさとやりなさい!」

「すみませんっ!」 

私は、叔母さんに向けて思いっきり頭を下げた。

それをニヤニヤしながら見ている若い女性の2人は叔母さんの娘、メニとマニ。18才の双子でつまり、私のお姉様。

 お姉様達は、私をいじめてくる。例えば、折角隅々まで拭いた床もあの二人がゴミをばらまいて

「あんたのせいよ!お母様にチクってやる!」

って言われて私がこっぴどく怒られ、それをニヤニヤしながら見たり…私が家事が終わり、深夜にマッチ屋のアルバイトを倒れる寸前まで働いて得たお金も気づくとすべて奪われ、そのお金でブランド品を買っていて、私はボロボロの服…あんな人達お姉様じゃない!

そう思いながら、私の黒髪を耳に少しかけた。

 この、黒髪は私の本当の両親もこんな髪色では無い。

もしかしたらと思い、私は先祖達を調べたが、私と同じ黒髪の人は居なかった。

この時代に自分の親か確かめる方法もあったけど、高くて調べられない。それに、もし私は本当の子では無いと思うと怖い。

 深夜。私は、何時ものようにあのマッチ屋へ向かおうと身支度を整えた。そして、最後の仕上げ、おまじない。私は、みんなを起こさないようにこっそりと洗面所に向かった。着くと、私は鏡を覗き込んだ。

肩までの黒髪。前髪は、真ん中の数本だけ少し長い。色白で、大きい黒目…全然似てない…

そう私が肩を落とすと、ハッとしてもう一回鏡を覗き込んだ。そして、ニコッと笑った。

 このおまじないは、私が小さいときにお母さんに教えてもらった元気になれるおまじない。本当に元気になれる。

 私は、軽快なステップでマッチ屋へ向かった-…

 





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