罪作りな俺が異世界に転生して世界のために働いてみた!~ちょっと古めかしい文体でお届けします☆~
掲載日:2016/11/11
転生者来たりて曰く。
「我、命終りて阿鼻国に入る。命尽きたりと思へども、実には命尽きること無し。無間地獄とは此なり。後悔も亦尽きること無し。苦痛に終わり無しと覚り、百千万億の時を経たるところ、此処に来たれり。――汝は、我に何を求むるやと問ふか」
主人答えて曰く。
「汝は転生者なり。転生とは宿命通に似たり。
汝が罪、断じて消ゆるべからず。他人を殺すは拳にて水を穿つが如く、親を殺すは拳にて石を打つが如し。汝は己が拳を砕かん。いかでか罪の軽きことがあろうか。
鉄錆を羽毛で撫でて落とさんと試みれども、汝が罪は尚消すこと難し。然れども、地獄に落ちなん事には酌量の余地有り。
汝は己を救う法を求めたるか。なれば先ず、我が願いを叶うべく努力致すべきなり。
我が人生の大半を捧げし深秘の下法、あと一息にて到達すべきなりしが、我一人ではその一息届かず、人の命の短きを嘆きたる所なり。
汝、我に全てを捧げ奉公致せ。然らば、汝が求めたる法を思い出すこともあらん」
転生者、額を地につけこれを承りぬ。
部屋を照らす松脂の爆ぜる音は傍観者となりて、静かなる音を転生者に届けたり。
大長編連載予定!?




