※ 閉じ込めてしまえばそれでいいと、本気で思っていたの?
彼女視点です。
私は彼女が好きだった。
私は彼女が大好きだった。
私は彼女を愛してる。
彼女は私だけを見ていればいいの。
彼女は私とずっと一緒にいたらいいの。
彼女は私の全てなの。彼女は私のなの。
「ふぅん?異常だね。みんな異常だ。本当に安心するよ。」
休み時間、私のもとへ来た彼女の友達。
ゆるりと微笑んで、それからこのセリフ。
まるで何もかもわかっているようなコイツが嫌い。
なんでこんなのが彼女と友達なのか、なんでこんなのと彼女が話しているのか、なんで彼女がこんなのを視界に入れるのか、なんで彼女がこんなのに笑いかけるのか・・・あぁ、全部全部気に入らない。
「紀市ちゃんは今日は欠席だね、どうしたの?殺した?違うね、閉じ込めちゃった?」
「・・・・。」
「そう、そうなんだ。残念至極だよ。」
生きているんだったら話したいね、死んでいるんなら、なんて言うコイツを睨んだ。
ネクロフィリアのド変態。なんでこんなのが彼女の友達なの。
友情という観点だとしても、どうして彼女はこんなのが好きなの。
人を食ったような、まさにそんな微笑を浮かべた。
「もし死んだら、自分に頂戴?自分、紀市ちゃんだったら一層大切に愛でてあげられるよ。」
異常、異常、異常、危険。コイツは危険だ。
絶対に彼女に近づけちゃいけない。ダメだ、ダメだよ。
「真鳴、」
あぁ、もうすぐ帰るから・・・待っていてね。
紀市 真鳴が主人公のフルネーム。