表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無関心≠?  作者: 涙雨
5/9

きっと愛の相互なんて無理なの、


 下校中、後ろから腕を掴まれた。後ろを見やれば彼女がいた。

むすりとした表情を隠しもしないで。

そのまま腕を引かれて、痛いくらいに抱きしめられた。


 さすがに整形なんかはしていないのか、胸は平らで固かった。




「首がない死体が好きな変態なんかと話さないで。」



「そういうわたしは人形が好きな変態なんだけどね。離して。」


 女性としては長身だけれど、男性としては小柄な方だろう。

体の線も細いから、髪を伸ばして女性の服を着てもあまり違和感はない。スレンダーな美少女といったところだ。

彼女はどんな服も似合った。

似合ってると言うと、頬を染めて喜んだ。

気がつかないわけではなかった。鈍感でもないんだから。


 でもだからといって、その想いに答えてあげられるほど良い子でもなかっただけ。

だってわたしには愛するものがあるんだから。



 わたしが君を愛することなんて一生ない。



「大好きなのに、愛してるのに。」




 悔しそうな苦しそうな、そんな声だった。

次の瞬間深いキスをされて、酸欠な中フラフラと離れた。

酸欠にしては目眩が酷い。酸欠以外にも目眩の理由があるのかもしれない。


あぁもう、どうやら何かしら仕込んでいたらしい。用意周到なことで。




 だから言ったじゃないかと、友人の声が聞こえるようだった。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ