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無関心≠?  作者: 涙雨
3/9

だって感情の相互というものは不可能なんだから。



「女の子が好きなの?」



「さぁ、どちらかと言えばそうかな。可愛いし。」



 ロリータの服を着た子を腕に抱きながら、彼の問いに答えていた。中学の頃のお話。

次の日彼は彼女になって現れた。美しい少女が目の前に当たり前のようにいたのは心底驚いた。

正直ちょっと引いた。



「長い髪が好きなの?」



「たぶんね。」



 彼女は髪が短かった。

彼女が髪を伸ばし始めたのはそれからだと思う。


 その次の年には、彼女の髪の長さは腰までになっていた。



「人形が好きなの?」



「うん」



「動かない、冷たいのが好き?」



「ううん、人形が好きなの。」



 もし君が物言わぬ死体になったとしても、わたしは君を愛さないよ。

だって君は人形じゃないし、わたしはネクロフィリアでもないもの。

人形に成ろうとしたって無駄だよ。だって人間は人間にしか成りえないんだから。

だからね、もう諦めてよ。



 わたしが人形しか愛せないって、もう気づいているでしょう?






「君がどんな、わたしの理想に近づいたとして・・・愛してあげられないよ、わたしはわたしなんだから。」





 それが、ついこの間のお話。







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