11.株価チャートの勉強を始めました【書籍紹介】
二〇二六年三月現在、中東における戦争がしばらく続きそうな情勢である。
とても悲しく、愚かなことだ。武力でしか解決できないことなどない、武力は破壊しか生まないと歴史が証明してきているというのに、この期に及んでまだ武力による解決を図ろうとするとは。
おかげで株価は三月に入って以降悲観的な動きが続いており、せっかく好調だったTOPIXも伸び率が下がってしまっている。株というのはおもしろく、いっぽうでとても恐ろしい世界だなと図らずも改めて痛感することとなった。
私は株式投資を始めた二〇二六年一月には、株の値動きは総じて堅調だった。その頃から日々お金の勉強を積み重ねていたおかげで、「株は暴落しても売るな」という教えを守ることができている。
暴落はいつか終わりが来て、株価は必ずどこかで上向く。これも歴史が証明してきたことだという。ならば今は不用意に動かず、時が来るのをじっと待つターンと言えそうだ。
とはいえ、株価の暴落はバーゲンセールという話もよく聞く。安いうちに買っておいて、上がった時のキャピタルゲインを狙う投資方法を採るとするなら、確かに安くなった時に買うのがもっとも賢い選択だ。
ただ、今の世界情勢を見る限り、原油高の行方が見えず、株価はどこまで下がり続けるかがわからない。基本的には投資信託に毎月同額ずつ積み立てる計画で動いているから淡々とそれを続けるだけでいいのだけれど、最近は個別株もやってみたいと思っていて、そうなると株価がどこで下げ止まるかがとても重要になってくる。
そんな時に参考にしたいのは株価の値動きを示したチャートで、現在その見方を絶賛勉強中である。
ネット記事やYouTubeでわかりやすいとたびたび話題になっていた、窪田真之氏の著書『2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの株トレ ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』。こちらを購入し、一週間とかけずに読破。現在は二周目に入り、勉強を続けているのだが、これが前評判どおりのわかりやすさで感動した。
主に中長期での取引をする上でのチャートの見方を教えてくれる本なのだが、短期トレードに応用しても良いため、株式投資をするすべての層に刺さる一冊と言えるだろう。実際のチャートを見て、「この企業の株は買いですか? それとも売りですか?」という問いに答えていくだけで、自然とチャートが読めるようになっていく。かつ、チャートを読むのはそれほど難しくないのだということがわかり、やる気がむくむくと湧いてくる。
おもしろいのは、チャートが教えてくれる「買い」のシグナルに沿って買ったり、「売り」のシグナルに合わせて売ったりすると、売買差益は最大化され、差損は最小化される可能性が七割を超えるという事実があることだ。
たとえば、売買高を伴って株価が上がり始めた時に買うと、その勢いを保ったまましばらく上昇傾向が続くという。反対に、売買高を伴って株価が下落した時には、たとえ含み損が出ていたとしてもすばやく売ってしまわないと、そのままズルズルと株価は下落を続けてしまい、損失が大きくなってしまうのだそうだ。
この書籍と出会ったおかげで、チャートというのは「株価って乱高下するんだなぁ」とぼんやり眺めていればいいものではなく(当たり前)、上昇気流に乗り、すべり台のなるべく上のほうで踏みとどまるために利用するものだということがよくわかった。「三角持ち合い」「下値抵抗線」などの用語とその意味を知ると、チャートを見る時間が俄然おもしろくなってくる。
また、勝率が七割を超えるとなると、チャレンジしてみたい気持ちも高まる。もちろん元手がなければ始められないわけで、私には余力があまりないのだけれど、それでも今回の中東を中心とした世界的混乱が収まった頃、なにかしらのチャレンジはしてみたいと考えている。
私は金融や経済のことをほとんど勉強せずに大人になってしまったから、おそらく読者の皆様よりも勉強しなければならない量は多い。
しかし、その分日々は充実している。投資を始める前はだらだらとゲームをしたり動画を見たりしていた時間が、今は勉強に充てる時間に置き換わり、とても忙しくなった。そのほうが私の性には合っている。暇な時間の過ごし方が私はとてもヘタなのだ。
また、先述の書籍を読み進めると、株は底値で買い、最高値で売ることを無理に目指さなくてもいいのだということがわかってきた。下を向いていたチャートが上向き始めた初期段階で買い、その波に乗る。上向いていたチャートが下を向いた瞬間、下がる勢いがつかないうちに売る。それができれば、底値で買ったり最高値で売らなくても十分儲けを出せる。株とはそういうものらしい。
そもそも私が取り組もうとしているのは長期投資なので、チャートを見た個別株の売買を目指す場合、買うタイミングをはかることがなにより重要と考えるべきだろう。上昇気流に乗り、長期で保有する。損切りは遅れないようにすべきだけれど、まずはチャートをよく見て、買い時を誤らないように訓練していこうと思う。
最初は怖いと思っていた個別株の世界も、手順を踏めばギャンブル要素は最大限排除できる。購入した先の書籍に教えてもらったことだ。
ならば、怖がることはない。インデックスを大きく上回る運用なんて到底できっこないけれど、勇気を出してチャレンジすれば、もしかしたら少しだけ、インデックスファンドを買い続けるよりも早くお金が増やせるかもしれない。
勉強すればするほど沼にハマっていくような感覚があり、その点では少し怖い。生活防衛費だけは死守した上で、今後もコツコツとトレードを楽しめたらいいなと思う今日この頃である。




