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変わったギター

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪


タイトル:変わったギター


うちには変わったギターがある。

と言うか霊が乗り移ったようなギターだ。


俺は昔からギターを弾きながら歌うのが好きだった。

いわゆる弾き語り。

でもギターを弾きながらとなると歌になかなか集中できず、

やっぱり歌は歌、ギターはギターで、

別々にやった方が俺の場合うまいのだ。


俺はオリジナルでいろんな曲を作ってる。

でもそれにしてもやっぱり歌とギターを別撮りでしなければ、

歌が極端に下手になってしまう。

「どうしてこんなに違うんだろう?」

ギターを弾きながら歌う時と、楽器を手にせず

歌に専念して歌う時とは、その歌声や音程がまるで違う。


つまりカラオケで歌うときの方が

俺は遥かに上手いのだ。

「くそっ!弾き語りがしたいのに」


そう思っていた時だった。

「うおっ!?な、なんだ!?」

壁に立て掛けて置いたいつも使ってるそのギターが、

ひとりでに急に鳴り始めたのだ。

何かメロディーを弾いている。


「こ、これって…」

そう、その曲は俺がつい先日作った曲。

その曲のメロディーを、俺はギターに1つも触ってないのに

ギター(そいつ)が勝手に鳴らしているのだ。


「あわわわ、も、も、もしかして、心霊現象!?」

俺は一瞬ギターから飛びのいたが、

その時また一瞬で…

「こいつが1人で勝手にメロディーを鳴らしてくれたら、俺は歌に専念できる…つまり上手く歌うことができ、それを録音すれば…」

もっと完璧な作品を動画に撮ることができる!?


そこまでを思った俺は、そのギターをずっと見つめながら

いろんな計画を練ってしまった。


そうして俺は今YouTubeで、自分の歌の録音に勤しんでいる。

それをアップして、1人でも多くの人に聴いてもらう。

その時、やっぱりギターは動画に映さない。


実はこの心霊現象に出会った直後、

俺はそのギターを持って知り合いの家へ行き、

「このギター変わってんだ!ほら見てくれ!聞いてくれ!」

みたいな調子でひとりでに鳴る

そのギターを見せようとしたところ、

どうも他人が居るとそいつは鳴らないらしい。


俺1人だけの部屋でこいつは

メロディーを奏でてくれてるようで、

人前でそのメロディーを奏でる事はなく、

俺も人前で歌に専念して歌うことができない。


「そう言うことなのか…?」

と思いついてから俺はこいつに合わせ、

自分1人の時だけにレコーディングをし、

それを動画に撮ってYouTubeにアップしていた。


だからコメント欄には、

「ギターめちゃくちゃうまいですね♪」

「なんでギター弾いてるとこ見せないんですか?」

「ギター弾きながら歌ってるところを見せろよ」

なんて賛否両論の声が鳴り響き、

俺とこいつの秘密をなんとか暴こうとする奴が多く来た。


「企業秘密だからそれはできねぇんだよ」

なんて、本当はみんなに見せたかったのだが

見せた瞬間こいつは鳴らないので、

それがどうしても出来なかったのだ。


だから今日も俺はまるで歌とギターとを別撮りの形で

YouTubeに自作の歌をアップし続けている。


果たして、このギターには何が宿ってるんだろうか?

ギターの種類はオベーションで、

本来はエレアコとして使ってなんぼのギターなのだが

それでもこの不思議な力でアンプに繋がずとも、

部屋中に鳴り響くような素晴らしい音響を奏でてくれる。


このギターを買った所に聞いてみようとも思ったのだが、

もう数年前にその店は閉店しており確かめようがない。

もしかして前にこのギターを使っていた人の霊でも

乗り移り、今こうしてその不思議な音を聞かせ続けてくれているのか?

とも思ったがそれも定かではない。


世の中にはやはり変わった事もあるもんだ。

もし他人がこの事実を知れば、

「そんな幽霊みたいなギター持って、よく怖がらないなお前??」

なんて言われそうだが、

この事実を知ってるのは俺とギター(こいつ)だけ。

だから他人の目が無いからか、

無駄に恐怖すると言う感覚がどこか鈍くなっていたのだ。


俺は今でもずっとこいつを使い、

これまでより遥かに便利になった録音と動画のアップを

心の底から感謝している。

そのうちしゃべってくれないかなぁ?

なんて少しこいつに期待しながら。



(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!

お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=q1d8YvFE6jQ&t=135s

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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